小市民の一日

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2006年01月10日
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 いろいろと面白いことをしてらっしゃるようなので,取り上げてみましょう。

<山崎1:ジャカルタにて>

 読売オンラインより
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 自民党の山崎拓・前副総裁は9日、インドネシアのユドヨノ大統領とジャカルタ市の大統領府で会談した。
 山崎氏によると、大統領は「第2次世界大戦では両国間にも敵対関係があったが、過去を問う考えはない。日本との関係は重要なので、いっそう深化させたい」と述べ、関係強化を目指す姿勢を示した。

 一方、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りについては、「財政上の寄与、国連平和維持活動(PKO)の貢献など資格を十分持っているが、内外にいろいろな意見があるので、国内で調整中だ」と述べ、支持するかどうかは明確にしなかった。
(http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20060109/20060109i415-yol.html)


 まずはジャカルタで昨年,首相の靖国神社参拝に理解を示したユドヨノ大統領(http://plaza.rakuten.co.jp/shousimin/diary/200506040000/)と会見されたようです。

 どのような質問をしたのかよくわかりませんが,大統領の「第2次世界大戦では両国間にも敵対関係があったが、過去を問う考えはない。」という発言からすると,相変わらずの謝罪外交を展開されたのではないかと推測されます。

 まぁ,何ですかね,総裁の器じゃないということを如実にあらわしているといいますか,お好きにどうぞ,という感じです。


<山崎2:安倍vs山崎>

 産経新聞より
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 安倍晋三官房長官は9日夜、テレビ朝日の報道番組に出演し、9月の自民党総裁選について「わたしが総裁選に出るかどうかは全く決めてないが、靖国問題を総裁選の基本的なテーマとすべきではない」と述べた。小泉純一郎首相の靖国神社参拝で中韓両国との関係が極度に悪化する中、靖国問題を総裁選の争点にして候補者が議論を戦わせるのは外交上、得策ではないとの認識を示したものだ。
(http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20060110/m20060110007.html?C=S)
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 共同通信より
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 自民党の山崎拓前副総裁は10日午前、シンガポールのホテルで同行記者団と懇談し、今秋に予定されている自民党総裁選で靖国神社への参拝問題が争点の一つになるとの認識を示した。

 山崎氏は、安倍晋三官房長官が靖国参拝を争点にすべきでないとの考えを示したことに対し「小泉政治を踏襲するならば、靖国参拝は(候補者)本人の意思表示になる。外交問題ではないと言ったとしても、内政問題であり、争点になる」と反論した。総裁選に関し「小泉外交の踏襲なのか、独自の外交路線なのかを明確にするかが問われる」と強調した。

 総裁選で小泉純一郎首相と連携する可能性については「小泉政権は支えるが、それとこれとは全然別だ」と指摘。自らの出馬は「同志と相談して出処進退を決めたい」と述べるにとどまった。

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 見事に中国・韓国の術中にはまっているところでまたしても総裁の器でないことを立証してしまいました。

 彼の「新しい歴史教科書」採択阻止運動,戦没者追悼施設議連の会長であること,そして今回のようなお粗末な海外訪問等の一連の行動を見ていると,記事中にある「独自の外交路線」という言葉がものすごく恐ろしい言葉に見えてきます。

 自民党が山崎氏を総裁に選ぶなどという愚行をする可能性は万が一にも考えられませんが,山崎氏には「分相応」という言葉をささげたいですね。


<同じ記事でもこれだけ違う。>

 確認はしていませんが,今日はおそらく各所のブログで「中国」の「日本はマスコミを指導すべき」発言が取り上げられていると思います。
 その記事を産経とアサヒと読み比べてみると,毎度のこととはいえアサヒの媚中姿勢があからさまになってきます。
 ちょっと紹介してみましょう。

 まずは産経新聞

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 中国外務省の崔天凱アジア局長は9日、北京での日中政府間協議で「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書いている。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と述べ、日本側に中国報道についての規制を強く求めた。

 メディアを政府の監督下に置き、報道の自由を厳しく規制している中国当局者の要求に対し、日本外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長らは「そんなことは無理」と説明したという。

 日本側によると、崔局長はまた、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題や日本国内での「中国脅威論」の高まりなども挙げ「(日中間にあるのは)日本が起こした問題ばかり。中国は常に守りに回っている」と批判した。

 佐々江局長は「日本だけが一方的に悪いという主張は受け入れられない」と反論したが、双方の隔たりの大きさに、日本の外務省幹部は「これが日中関係の置かれている実態」と苦笑した。
(http://www.sankei.co.jp/news/060109/sei065.htm)
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 淡々と事実を説明しただけの記事ですが,アサヒが同じ記事を書くと以下のようになります。


 アサヒドットコムより
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 日中両国の首脳や閣僚級の対話が途絶える中、両政府の非公式局長級協議が9日、北京で開かれた。中国側は、日本国内で「中国脅威論」が高まり始めていることへの懸念を表明。日本のメディア報道にも異例の注文をつけた。靖国神社参拝問題で小泉政権下では本格的な日中関係の改善は難しいとみられるだけに、中国脅威論をはじめとする「ポスト小泉」の対中姿勢が、06年の日中関係を占う試金石となってきた。

 「日本は、中国のことを一体どう思っているのか」。9日の協議で中国外務省の崔天凱アジア局長が佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長に問いかけた。日本側の説明によると、「日本のメディアはなぜ、中国のマイナス面ばかり報道するのか。良い報道がなされるよう中国ではメディアを指導している。日本政府も指導すべきだ」とも述べ、日本政府に「報道規制」を促した。

 佐々江局長は、「中国の発展は脅威ではなく、チャンスだ」との小泉首相の発言を説明。「日本だけが一方的に悪いという主張は受け入れられない。中国としても反省すべき点があるのではないか」と反論し、報道への注文についても「日本ではそういうわけにいかない」と、応じなかった。

 また、東シナ海のガス田開発問題がテーマとなり、双方は4回目となる政府間協議を今月末か来月前半に開くことで一致した。ただ、日本側が昨年示した共同開発の提案に対して、中国側が「問題があるので、新しい案を検討し、準備する」と表明。また上海の日本総領事館員自殺問題でも、日本側は重ねて「背後に遺憾な行為があった」と伝えたが、前進は見られなかったという。

 4時間以上に及んだこの日の局長級協議は、脅威論やメディア報道をめぐるやりとりがかなり長かったという。日本側出席者は会談後、「そういうところから解きほぐしていかなければならない日中関係の現状がある。中国側は脅威論にかなり神経質になっていた」と語った。

 小泉首相が靖国神社参拝の持論を変えない以上は、首脳対話の再開など日中関係の抜本的改善は難しい。さらに、ポスト小泉の有力候補の間で脅威論が強まれば、次の政権でも事態打開の機運がしぼみかねない。

 そもそも中国の懸念の背景には、急速な経済発展や軍事費の増加に対して世界規模で中国脅威論が高まっていることがある。ただ、米国との間では軍事費や人権などをめぐって対立しつつも、昨年は戦略問題に絡む次官級対話を2度行い、ブッシュ大統領が訪中。胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席も今年前半に訪米を予定するなど、対話は軌道に乗っており、日本側との対立が際だつ。中国当局者は「米国とは大人の関係が築けているのに、隣の日本と築けないのは残念だ」という。

 日本では、靖国問題がクローズアップされる中で、「ポスト小泉」たちが中国批判を簡単には取り下げられない状況が続いてきた。

 「脅威」という言葉は慎重に避けてきた安倍官房長官も、9日夜の民放番組で、靖国問題を念頭に「一つの問題があったからといって、すべての交流を絶ってしまうやり方は間違っている」と中国の対応を批判した。

 加えて、脅威論の是非も政治の表舞台に上ってきた。民主党の前原代表は昨年12月以降、中国の軍事力増強などを取り上げて「現実的脅威」だと言い、麻生外相も12月下旬の記者会見で前原氏の発言に関連して「かなり脅威になりつつある。前原氏が言っているのは確かだと思う」と語った。

 ただ、中国が報道規制にまで言及するといったいびつな日中関係が続けば、小泉政権後に関係改善をはかる手だても失われかねない。山崎拓・前自民党副総裁は昨年暮れ、中国脅威論が「我が国に対する侵略の意図がある」ということになってしまう、と指摘した。これも脅威論が独り歩きする事態を恐れたからだ。
(http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20060110/K2006010901890.html)
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 ずいぶんと余計な評がはいっているわけですが,その内容がまたすごいですね。

>小泉首相が靖国神社参拝の持論を変えない以上は、首脳対話の再開など日中関係の抜本的改善は難しい。

 日中関係悪化の原因はすべて日本側,それも靖国神社にあるという「中国」政府の公式見解をそのまま忠実に踏襲した一文で,アサヒの媚中態度が早速うかがわれます。


>さらに、ポスト小泉の有力候補の間で脅威論が強まれば、次の政権でも事態打開の機運がしぼみかねない

 最近の中国脅威論にアサヒなりの警笛を鳴らされているようです。


>中国当局者は「米国とは大人の関係が築けているのに、隣の日本と築けないのは残念だ」という

 ここまで「中国」政府公式見解に忠実だと,何かこう忠犬ハチ公を彷彿とさせます。差し詰め忠犬アサ公といったところでしょうか。


>ただ、中国が報道規制にまで言及するといったいびつな日中関係が続けば、小泉政権後に関係改善をはかる手だても失われかねない。

 なるほど・・・そういう見方がありましたか。
 普通あの発言を聞くと「中国には言論の自由がないんだなぁ」ということを再認識するわけですが,アサ公的には,あの「中国」側の発言は「いびつな日中関係」の一環なんだそうです。
 そんな観点にはまったく気が付きませんでした。これも極端な媚中のなせる技でしょう。
 前回の「潜没航行」といい,今回の記事といい,アサ公は本当にご主人に忠実な犬ですね。





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最終更新日  2006年01月10日 20時18分24秒
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