小市民の一日

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2006年03月11日
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カテゴリ: 雑感




<傍若無人の「中国」に我が国はどう対処する?>

 皆さんご存知のように,東シナ海におけるガス田開発に関する日中協議は「中国」の傍若無人ぶりを改めて認識する以外に,何の役にも立ちませんでした。

 我が国は,「中国」が行っている一方的な開発の中止と共に,東シナ海のガス田共同開発の可能性を先方に持ちかけるというかなり譲歩した(しかし現実的ではある)案を出したところ,先方はこれを拒否した上,尖閣諸島ならびに日刊共同開発区域(九州のちょっと沖にある海域のようです)における「共同開発」を提案してきました。
 当然飲めるはずがなく,我が国はこれを拒否。結果協議は物別れに終わったようです。

 これだけでもかなりけしからんことではありますが,これに加えて先方の外交担当者が我が国の小泉首相を侮辱するような言辞を用いた件もあります。
 これは,「中国」の李外相が小泉首相の靖国神社参拝を「愚かで不道徳な行為」と評したことに端を発する問題で,我が国の政府はこれに対し官房長官が正式に抗議をしました。
 加えて,外務省が王駐日大使を読んで講義をしようとしましたが,王大使は「日程」(大使主催の重要な行事とのこと)を理由にこれを拒否しました。
 その後の報道によると,その後非公式な会談がもたれたようですが(http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20060310/20060310ia21-yol.html?C=PT),これら一連の行動にも嫌気を感じた方は多いはず。


 これはもう我が国が試掘をはじめるより他ないように思います。いくら抗議したところで,彼らは開発をやめる気配を見せるどころか,どんどんと進めてしまっているわけですから,抗議は無意味です。
 逆にこのまま既成事実を積み上げさせつづけてしまえば,最終的には試掘から採掘に移られ,結局すべてとられてしまうということになりかねません。適法でない既成事実,妥当でない既成事実でも,それが現出してしまえばそれを訂正することが容易ではないことは竹島の実例を見ても明らかです。
 このままとられたくなければ,試掘をするより他対策はありません。
 もっとも,問題はこの件の担当者である経済産業大臣のポストに中華犬二階がおさまっていること。
 首相が退陣して,新内閣の経済産業大臣として新しい人がおさまるか,そうでなければ首相が中華犬二階を罷免するか,つまり彼が経済産業大臣というポストを退かない限り,事態は「中国」に有利な方向に流れることはあっても,我が国に有利な方向には流れてくることはないでしょう。
 改めて小泉首相のミスキャストを呪います。
 人事において論功を国益に優先させた首相の責任は大きいというべきでしょう。
 これが前経済産業大臣の中川さんだったら,いやその前の平沼さんだったら・・・悔やまれてなりません。

 次に不適切発言と呼び出し拒否について。
 他国の政府の要人を悪く言う癖は,冊封体制下にあるお隣の半島の国も同じ。兄弟であるだけによく似ております。
 ただ,呼び出しを拒否するというのはどうにも理解の行かないことです。駐在中の外交担当者からの呼び出しより重要な行事とはいったいなんなんでしょうか。

 我が国も低く見られているものです。

 ガス田にしろ,呼び出し拒否にしろ,いずれも我が国が何をされても強い態度には絶対出ない国と「中国」に足元を見られていることが原因になっているように思われます。
 たとえば隣にある国がアメリカだったら,「中国」は果たしてこのような傍若無人な行為をしたでしょうか。
 この答えは,たとえば,台湾の前総統である李登輝先生が日本を訪問するとなると,あれやこれやといってくるのに対し,アメリカを訪問するとなるととたんにトーンダウンして,先生がアメリカで政治的発言をしても,要人と面会してもたいした目立った反応を見せないという事実に照らしてみれば,容易に導き出すことができるのではないでしょうか。

 自分はここに,我が国の対中外交の閉塞状況を打破するひとつのかぎを見出すことができるように思います。





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最終更新日  2006年03月11日 19時44分38秒
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