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復帰第一段目は,書籍のご紹介をしたいと思います。
最近また大学時代やっていたように予備校やゼミの往復途上に本を読み始めたんですが(それまでは中断してました),その復帰一冊目の記念すべき書籍がこれです。
その書籍とは,講談社ブルーバックスから出ている,「統計でウソをつく法 数式を使わない統計学入門 」(ダレル・ハフ著 高木秀玄訳)という書籍です。1968年に第1刷が出てから2002年までに第68刷にまで達しているロングセラー書籍で,ネット上にも数多く紹介がなされている書籍ですから,ひょっとしたらもう既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
適性試験の問題にたまに図表やグラフの解釈をさせたりする問題が出てくるんですが,その問題に触発されて手にしてみました。
およそ統計というものは,人を説得するのに非常に有益なツールなわけですが,そのツールに「こんなに落とし穴があるんだよ」と教えてくれる書籍です。
しかもこの書籍のいいところは,数字やら記号やらが出てくると思考が停止してしまうような自分のような数学音痴でも実に気軽に読めるように,あえて数式を一切使わずに,しかも平易な文章で懇切丁寧に説明してくれているところ。ロングセラーになるだけの理由はあります。
中には普段から意識しているものもあったりします。たとえばサンプルが偏っているんじゃないか,とか原因と結果を入れ替える手法だとか,こういうのはアサヒや毎日の記事を検討していると実地訓練で身に付けられるわけですからね。でも,それをしっかりと知識という形で集積しておくのと,ただ漠然と意識しているだけとでは差が大きいんじゃないでしょうか。
それに「統計でウソをつく法」はそれだけに限りません。「平均」でごまかす方法,絵をつかって行う印象操作,グラフを使って小さな違いを大きく見せる方法等々,普段我々が何気なくだまされている(であろう)手法もしっかり紹介されています。
そういったさまざまなだましの手法を紹介した後,最終章に「統計のウソを見破る5つのカギ」と題したまとめの章がはいっているんですが,ここでは賢くなるための,だまされないたためのカギが用意されています。この章は毎日読み返してもいいくらいです。
マスゴミにだまされないためにも,目を通しておきたい一冊。目からうろこが落ちること請け合い!自信をもってお勧めできます。
「統計でウソをつく法」は以下で購入可能です。
Amazon( http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061177206/249-9272749-5525121?v=glance&n=465392 )
セブンアンドワイ( http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=00712204 )