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<「A級戦犯」>
終戦記念日も近づき,また先帝陛下のメモ問題もあっていわゆる「A級戦犯」ブンシ論についてさまざまな違憲が主張されています。
最近は遺族が「合祀について許可をした覚えがない」と主張をはじめるなど,議論の様相も変化を見せてきているように思います。
さて,いわゆる「A級戦犯」については,既に多くの先生方によって論じられているところですから,素人の自分がブログで口を出す余地などないのかもしれません。
ただ,まぁ自分の頭の整理もかねて,少しお付き合いください。
1:問題のある極東国際軍事裁判
まず,「A級戦犯」を断罪した極東国際軍事裁判(いわゆる「東京裁判」。以下「東京裁判」とする)は,戦勝国が裁判官を勤めるなどその裁判所の構成において偏っており,近代刑事裁判において被告人が有するとされる「公正な裁判所における裁判を受ける権利」を侵害しているといわざるをえません。
また「平和に対する罪」は,「A級戦犯」が犯したとされる事実があった時点において存在しない構成要件であるところ,現在の刑事法の規定が,過去の事実を律することは,近代刑事裁判の原理であるところの罪刑法定主義のうち,事後法禁止の原則(遡及処罰禁止の原則とも。人は行為時に違法とされていなかった行為について処罰されることはないという建前)に悖るものです。
さらに,弁護側の弁論が制限されたり,訴訟資料の提出を妨げられたりするなど裁判手続において公正さを欠いていたようであり,そうすると,適正手続の法理にも反していたことになります。
以上の事情を考慮すると,東京裁判は内容云々よりも,すでにその構成において不当であり,「A級戦犯」が犯罪者として扱われるいわれはない,というべきだと思います。
2:仮に戦犯だとしても刑に処せられることにより,罪を償った
仮に以上の点をすべて論破されて,「A級戦犯」を犯罪者として扱わなければならなくなったとします。
だとしても,A級戦犯の人々は獄死された人以外はすべてその刑に服しており,罪を償っています。
にもかかわらずこれをいまだに犯罪者扱いすることは,適切でないというべきだと思います。
<TBS放送免許剥奪の署名>
TBS放送免許剥奪について署名を募集しているようです。
ご協力をお願いしますm(_ _)m
お久しぶりです。近況報告 2007年04月08日 コメント(7)
おかげさまで77777アクセス突破 2007年03月25日 コメント(7)