小市民の一日

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2007年01月23日
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カテゴリ: 主に国際時事

 このあいだ, 過去記事アーカイブ を作成するのに,過去の自分のエントリーを読み返していたんですが,その時, 2005年6月18日の記事 が目に付きました。

 そこでは,オーストラリアのハワード首相に関するこんな記事が掲載されていました。

=========== 読売オンライン 2005年4月14日(木) 22時27分
 豪首相、歴史問題で日本を擁護 【シドニー=樋口郁子】オーストラリアのハワード首相は14日、18日からの日中歴訪を前に両国記者団と会見した。
 小泉首相の靖国神社参拝について、首相は「(第2次大戦終結は)60年前の出来事であり、日本はいまやアジアの偉大な民主国家の一つだ」と述べ、日本を"擁護"した。ただ、日中関係の緊張については、「両国とも豪州の重要なパートナーだが、それぞれの外交に口出しするつもりはない」とかわした。

===========

 最近英語にあんまり抵抗がなくなったので,この発言がどんなものだったのか知りたくて, オーストラリアの首相の公式ページ を探し当て,そこでこの14日に行われた記者会見におけるコメントを捜したんですが見つかりませんでした。

 でも,その代わりにこれに関連するコメントを二つ発見しました。今回はこれを2回にわたってご紹介しましょう(二つ目は今度のアップのときに)。

 まず一つ目。

 これは上記記事にあるハワード首相の歴訪の途中,4月19日に北京のSt. REGISホテルでの記者会見でのコメントです。記者の質問と一緒にご覧ください。なお,元記事は こちら

===========

JOURNALIST:

As someone who grew up in the shadow of World War II yourself, does Japans treatment of its war time record raise any questions in your mind and is this something that came up in your talks with the Chinese leaders or something you might raise with Mr Koizumi?

PRIME MINISTER:

I think its necessary for all countries to be frank about past events. I can understand the feeling of Australians who suffered at the hands of enemies when they were captivity during World War II and thats a view thats put to me from time to time by men and women in Australia of that generation. I have also been deeply impressed, particularly in the time Ive been Prime Minister by the readiness of many of that generation, including some who were prisoners of war of the Japanese, to look to the future and to assert that the important thing is to build a productive relationship between Australia and Japan. I think one of the most impressive acts of leadership in the immediate post-war years in Australia was that of the Menzies Government in negotiating the free trade agreement, or commercial agreement, between Australia and Japan at a time when that Government was almost totally dominated, with a few exceptions, by men who had served in World War II, many of them had been in prisoner of war camps run by the Japanese.

(なお,上記文中の「カンマ」は無効のタグとされたので削除。楽天も変なリニューアルするんだったらこういうところ改善しろよ)

記者 

 ご自身第二次大戦中に育っておられますが,日本の戦時中の行いに関する態度について,何か疑問に思われるでしょうか?また,そのような日本の態度について,中国の指導者との会談において何か言及がありましたでしょうか,あるいは首相ご自身,小泉総理との会談でそのことについて何か言及されるおつもりでしょうか?

首相

 すべての国家は,過去の出来事を直視すべきだと思います。第二次大戦において捕虜となり,敵から被害を被ったオーストラリア人の感情を,私は理解することができますし,そのような視点は,戦争経験世代のオーストラリア人によって,時々私に提起されています。しかし私は, 日本軍の戦争捕虜となった方々も含めた戦争経験世代の人々が,進んで未来をみつめようとしていること,そして,豪日間に建設的な関係を構築することが重要であると強く主張していることに,大変深い感銘を覚えるのです。 首相をやっていると,このことは特に強く感じられます。戦後直後のオーストラリアにおいて,もっとも感銘を受ける出来事として,メンジーズ政権下において,豪日間の自由貿易協定あるいは経済協定が交渉されていたことを挙げることができると思います。当時政府は,ほんの僅かの例外を除いてほとんどすべての者が,第二次大戦に従軍していた者より構成されており,そのうちの多くは戦争捕虜として日本軍の捕虜収容所に収容されていたのです。

================

 誰なんでしょうかね,こんあアホな質問をするのは。どうせアサヒか,毎日か,共同通信かに決まってますが(w

 さて,このアホ質問に対するハワード首相の答えはこんな感じでした。首相は,戦争経験のある世代の態度を借用して豪日関係はこうあるべき,と主張されたんでしょう。

 曰く

すすんで未来を見つめよう としていること,そして, 豪日間に建設的な関係を構築することが重要 である」

 世間で言われるところの未来志向という奴です。これは特定アジアの方々にはもつことのできない感情なんでしょうけど。

 でも,まさに戦った相手そのものであるオーストラリアができるんですからねぇ,共産党も「日本と戦った」なんていっているんだったら,同じ戦った国のオーストラリアを見習ったら?なんていいたくもなります。

 まして戦っていない(というより「ともに戦った」)半島の人々についてはいわずもがな。

ハワード首相.jpgアホ記者のお相手ご苦労様です,首相。

 さて,このような未来志向を述べている方がもう一方おられます。若干,異論をさしはさみたくなる方もおられるでしょうが,どうか最後まで読んでみてください。

「われわれ東アジア諸国は,ヨーロッパ,特にフランス,ドイツに学ばねばなりません。自分の過ちを隠したり,いやしくもなかったことのように無視したりせず認めねばなりません。その過ちは実際に起きてしまったことであり真に悔いねばなりません。そして今日,明日の一層の幸せで豊かな生活をともに目指さねばなりません。

 このことは戦勝国だけでなく,侵略と残虐行為を蒙った人たちにも当てはまるのです。賠償はしなければなりませんが, 未来永劫に続くものであってはなりません 。どれほど大きな金銭補償をもってしても失われたものは償えません。 損害賠償請求と謝罪要求も現実的に,ある程度で抑えるべきです 。」 (マハティール・ビン・モハマド 『東アジア共同体と日本の役割』 三田評論2004年10月号 p29~30 この記事は,2004年6月2日に行われた氏に対する慶応大学名誉博士の称号授与式の記念講演が基になっている)

mahathirMohamad_web.jpgマハティール氏は,前マレーシア首相です。息子さんと娘さんをわが国に留学させるなど,親日家であられます。( wikiには,最近はそうではないなんてかいてあったけど ,wikipediaはしばしば左巻きなので,客観的データー以外は意外と信用性が低かったりする)

 それにしてもまるで誰かさんを念頭に置いたかのような発言ですね(w 

 如何に,例の半島や大陸が異常かが分かるご発言でした。






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最終更新日  2007年01月24日 12時47分31秒
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Re:今更ながらだけど,やっぱり無視されていた豪首相のコメント(01/23)  
ハワード首相に質問した馬鹿記者はいつもの連中の中の誰かなんでしょうね。
よく、恥ずかしげもなく、こんな質問ができるもんだと思うわ。
恥という概念がない民族を祖先に持つ人なのかもしれないわね。

wikiは、誰でも、追加できる機能が面白いんだけど・・・
サヨッた連中が書き換えるからねぇ・・・
このままだと、情報の信頼性が落ちちゃうわよね。
(2007年01月23日 21時06分00秒)

今更ながらだけど,やっぱり無視されていた豪首相のコメント   
 ハワード首相への質問は「空気読めっ!」って感じですね。質問した記者はアホ丸出しで、お郷が知れますね(笑)

 マハティール・ビン・モハマド氏の言葉は正しく「聞いてんのか?オマエらのことだよッ!」と特アジ連中に向かってますね。
 けど、日本のマスゴミは扱わないんですよね。存在意味無いなぁ、マスゴミ。
 -弐号-  (2007年01月23日 22時39分07秒)

Re[1]:今更ながらだけど,やっぱり無視されていた豪首相のコメント(01/23)  
ti2669  さん
ぺんぎんママさん
>ハワード首相に質問した馬鹿記者はいつもの連中の中の誰かなんでしょうね。
>よく、恥ずかしげもなく、こんな質問ができるもんだと思うわ。
>恥という概念がない民族を祖先に持つ人なのかもしれないわね。

 実は,次回アップする小泉首相との記者会見でも同じような質問がもう一度出るんですよね。(自分がアップし様と思っているのは,まさにその質問に対するハワード首相の答えなんですが)
 どこぞのメディアのバカの一つ覚えも海外にまで向けられると国辱物です。 

>wikiは、誰でも、追加できる機能が面白いんだけど・・・
>サヨッた連中が書き換えるからねぇ・・・
>このままだと、情報の信頼性が落ちちゃうわよね。

 明らかに左よりの人が書いたと認められるものを目の当たりにしますからねぇ。
 オープンなのはいいことですが,書く人の学問的良心を信頼するしかないところが難点ですね。 (2007年01月23日 23時09分17秒)

Re:今更ながらだけど,やっぱり無視されていた豪首相のコメント(01/23)  
ti2669  さん
島根県民・弐号さん
> ハワード首相への質問は「空気読めっ!」って感じですね。質問した記者はアホ丸出しで、お郷が知れますね(笑)

 国外でやってどうすんだ!?って感じですが,こんなお恥ずかしい人々がお国を代表するメディアなんていわれちゃってるわけですから,ひそかに我々国民のレベルも「そんなもん」とたかをくくられてしまってるかもしれませんね。

> マハティール・ビン・モハマド氏の言葉は正しく「聞いてんのか?オマエらのことだよッ!」と特アジ連中に向かってますね。

 でしょうね。謝罪と賠償が並んで出てきたら,あの半島しか思いつきませんし(w

> けど、日本のマスゴミは扱わないんですよね。存在意味無いなぁ、マスゴミ。

 これは2004年6月2日に慶応大学で行われた講演の講演録からなので,取り上げなくてもまぁ無理も無いかな,という感じはします。
 でも,これが首相の来日講演でもどうせ,取り上げないでしょうからね。マスゴミはマスゴミです。 (2007年01月23日 23時13分12秒)

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