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<ミャンマーと日本>
先月4日のミャンマー独立記念日,ジャパンタイムス(英字紙)にミャンマー大使のU Hla Myint閣下が寄稿していました。その内容のうち,日本に関連する部分を今回はお伝えします。
ジャパンタイムスは酷い偏向報道機関らしいですが,こういう記事を載せたことは評価すべきかもしれません。(なお,全文は こちら 。PDFです。引用した文章は本文最終ページの第1・2段落です。)
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The traditional ties of amity and cooperation that exist between Myanmar and Japan have been strengthened over five decades as a result of the joint efforts of our national leaders. Since the establishment of diplomatic relations between the two countries,
Myanmar has attached importance to its relations with Japan. It was Japan that rendered military training and assistance to the Myanmar Tatmadaw (armed forces) in its embryonic stage. In addition, Japan was the principal source of development assistance to Myanmar and an original member of the Myanmar Consultative Group sponsored by the World Bank.
It can be said that Myanmar and Japan have enjoyed traditional ties of friendship and cooperation throughout the decades. We thank Japan for providing grants for projects in agriculture, forestry, education, health and social welfare. Beyond bilateral relations,Japan and Myanmar enhance cooperation through ASEAN+3 programs as well as the Greater Mekong Program. Myanmar became the 11th member of the ASEAN-Japan Centre - an international organization for the promotion of trade, investment and tourism between ASEAN and Japan - in April 2006.
I ・・・hope that it will contribute to the further strengthening of the traditional friendship and cooperation between our two countries
訳
ミャンマー・日本間に存する友好と協力の伝統的関係は,両国の国家指導者による50年以上にわたる共同的な努力により強化されてきました。両国間の外交関係樹立からミャンマーは日本との関係は重要であると考えてきました。 未成熟なミャンマーのTatmadaw(軍隊)に軍事教練を施し,援助してくれたのは日本でした 。さらに,主要な開発援助をミャンマーと世界銀行に資金提供を受けていた初期のMyanmar Consulative Groupの構成員に対して供給したのは日本でした。
こうも言えるかもしれません。ミャンマーと日本は友情と協力の伝統的関係を数十年にもわたって享受してきた,と。 我々は日本が,農業,林業,教育,健康そして社会福祉のための資金を援助をしてくれたことに感謝しています 。両国の互恵関係は,ASEAN+3の「大メコン計画」などを通じ,さらに高まっています。ミャンマーは,2006年4月,ASEANと日本の間の貿易,投資,そして観光を促進することを目的とした国際機関,ASEAN-日本センターの11番目のメンバーとなりました。
私は,(略)この寄稿が,両国間の伝統的な友情と協力の関係がより強固なものとなることに貢献することを願ってやみません。
文中にある「軍隊」とは,おそらく日本の支援によって誕生した「ミャンマー独立義勇軍」のことを指すと思われます。
この部隊のリーダー,アウン・サン将軍はのちミャンマー独立の父となる方でした(有名なアウンサン・スー・チー女史は,アウン・サン将軍の娘です。残念ながら娘さんの方は英国人の旦那に影響されて反日だとの専らの噂です。)。
もちろん,戦中の話です。この協力のため,現在でもミャンマー国軍のパレードは「軍艦マーチ」によって幕を開ける,という話は有名な話です。
戦中のことも含めて,さらに戦後の援助に対しても感謝してくださっているわけです。この言葉を聞いて,我々の先人たちがどれだけ「努力が報われた」と思っているか知れません。血を流した甲斐があったと思っておられることでしょう。
ここにもまた「アジアは反日ではない」という例を見て取ることができました。
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