小市民の一日

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2007年03月06日
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カテゴリ: 電波検証

<やっぱネグっちゃいますか?(爆笑)>

ネグり記事_edited.jpg

 これは,今日友人から提供してもらったアサヒの特集記事の一部です。名づけて「歴史と向き合う」。アサヒの2007年2月25日11面の特集記事です。

 日本の歴史に向き合う前に,アサヒさんは自分のところの歴史に向き合ってもらったほうが社会のために有益だと思いますが,まぁ,それは置いておいて,上記の記事の赤線部分をご覧ください。

 さて,「どこかでみたような・・・」という方は多いと思います。

 確かに2002年,違憲判決が出ました。しかし,それで終わらなかったのがこの事件でした。この事件について連邦最高裁が2004年に判断を下しているのです。これは以前ご紹介したことがあります(詳細は こちら をご覧ください)ので,ここでは簡単に要約したものを掲げておきます。

 2004年,連邦最高裁は,原告にstanding(≒訴訟適格)なしと判断し,プレッジ・オブ・アレジェンス,いわゆる『忠誠の誓い』の憲法適合性について判断をしませんでした。

 とはいえ,当該判決は傍論において『忠誠の誓い』について好意的な態度を採っているともとれる判断を示しているほか,レンクゥイスト長官(当時。故人)を含めた3人の判事により,「『忠誠の誓い』は「神の下」という文言を含んでいたとしても合憲である」との補足意見が付けられていました。

 翻って,上記の記事をご覧ください。意に違わずというべきか,連邦最高裁の判断には一切触れられていません。それどころか,連邦控訴裁判所の判断のみを示し,その後を「その後も議論は絶えないが」などとお茶を濁すことにより,あたかもこの判断が確定してしたかのような印象を読者に与えかねないような構図になっています。

 ウソはかかれていないとはいえ,読者に誤解を与えかねない表現をしている点においてより悪質とも評価できるかもしれません。

<これが「クオリティペーパー」>

 で,今日はもう一つあります。

asahi.comより

米朝蜜月ぶり演出 金次官はブロードウェー見物
2007年03月06日11時36分


 5日夕にニューヨークで始まった米朝国交正常化作業部会の機会を使い、両国が蜜月ぶりを演出している。北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官がブロードウェーでミュージカルを堪能。 米国側は「元首なみ」(米朝関係筋)の厳重警備 で応じている。つい数カ月前まで北朝鮮との直接交渉を拒否していたブッシュ米政権だが、米朝関係を覆う空気はクリントン前政権終盤の雪解けムードに似てきた。
ニューヨークで3日、ホテルを出る金桂寛外務次官(中央)。国家元首なみの警護がついているという=AP 

 金次官は4日午後、01年にトニー賞を12部門で獲得し、ロングランを続けるセントジェームズ劇場のヒット作「プロデューサーズ」をみた。

 落ち目の演劇プロデューサーが史上最低のミュージカルでひともうけをたくらむコメディー。2時間半の上演中、ほぼ満員の客席から絶え間なく笑い声が続くなか、金次官は2階席で熱心に観賞。大勢の記者団がコメントを求めると、金次官は真顔で「芸術公演を観覧してきた」と話した。

 作品はブロードウェーの内幕を描き、同性愛も描かれるなど米国社会の一面を象徴しており、 この観劇自体が、米国への理解を深めようという北朝鮮の姿勢を表しているとも言える 。金次官は市内の朝鮮料理や中華料理のレストランで、米国の朝鮮半島専門家らとの会合も重ねている。

 そんな金次官を警護しているのが、国務省外交警護局のメンバーだ。15人が動員され、うち1人はわざわざ北京から同行。米朝関係筋は「今回の訪問で一番意味があるのは、金次官への扱い。こんな厚遇は初めてだ」と語る。米政府高官も「金次官がニューヨークに来たこと自体に意味がある」。作業部会も議題設定が中心で、スムーズに進みそうだ。

 このまま米朝対話が順調に進めば、次に注目されるのがヒル国務次官補の訪朝だ。00年10月にオルブライト国務長官(当時)が訪朝した際には、マスゲームの観覧や幼稚園を訪問し、友好的な雰囲気を演出してみせた。そのオルブライト氏は5日、ニューヨークで非公式勉強会に参加し、出席した金次官と再会するなど、 米朝関係の局面が変わりつつあることを印象づけた

 ・・・アサヒの基準だとこの程度で「蜜月」なんですね。なにしたかって,ブロードウェーで感激して,警備が国賓並みだったってこと,そして米朝交渉がうまくいきそうだという見通しだけ。

 思わず「それだけですか?」と突っ込みをいれたくなる気持ち,わかっていただけるものと思います。 

 だったら,自宅に御呼ばれし,大統領自身が運転する車に乗せてもらった小泉前首相とアメリカとの関係は「蜜月」なんてもんじゃすまないですね。

 アメリカから「訪米の際どこに招かれたいか,どこでも好きなところを指定してくれ。そこに招待するから」と言われた安倍首相とアメリカとの関係は,なんて評価するんでしょうか。

 そりゃ,ただの次官にしては厚遇だったかもしれないですが,ただそれだけのことでわざわざ「蜜月」だなんて評価するほどのエライ出来事なんでしょうかね。

 そういえば,アサヒといえば,テレビ・新聞共同戦線で,「六カ国協議での日本の孤立」を演出していたわけですが,今度はアメリカと北との関係が好転したということを示して,「孤立化」を演出するつもりのようですね。

 「同盟国に置いていかれちゃうよー?拉致問題なんかにこだわってないで国交正常化交渉に入って,仲間に入ろうよー」ってそういうことでしょうかね。

史上最低の新聞 とは まさしく,この新聞のための言葉でしょう。なにが「クオリティーペーパー」なんだか。「クソリティーペーパー」の誤りではないんでしょうかね。






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最終更新日  2007年03月06日 18時35分28秒
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