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カテゴリ: 金曜…国井咲也
国井咲也の満巻全席  第321席

『新世界より』が面白くなってきた!

「なんだかよくわからんが」という
スロースタータな感じがゾクゾク感をあおる。
いわゆるライトノベル/ごく最近の漫画原作の
カテゴリィに属さない(読者向けに便宜上こう使う。
国井の中では『つくる人』は皆、作家と呼んでます)
作者の原作だからなせる技なのか。

確か『黒い家』の作者さんではなかったか。

違うかもしれない。
調べてみよう。

お、やはりそうだった。
だから国井のイメージでは
『ミステリィ作家」というよりも
「ホラー」の人だ。
この『黒い家」の登場の後に
出版社の「ホラー押し」の時期が
あったように思える。
いつくか読んでたし。
(『橋』のやつがこわ悲しくて面白かった)



今年は綾辻行人氏の著作も
アニメ(しかもTVで!)になって
放送されたけれど、
「小説家」でもライトノベル、ミステリィなど、
活躍するジャンルが違うとやはり、


「まず、(美人)クラスメイトと
いちゃいちゃさせなければいけない」という
大命題をクリアしつつも、
根本にあるのは、
「物語としての『謎』の提示」にある。

「謎」を「わからないから面白い」とする
読者がいる分野と
「謎」を「わからないから必要ない」とする
読者の分野の違いでもあるだろう。

もちろん、
ライトノベル作家にこの能力が欠如している、
という話ではない。
ユーザのニーズに応えるという意味において、
ラノベユーザには『謎』とやらは
さして重要ではないというだけだ。
注意していただきたい。

むしろ、「書く側」の人々は
綾辻氏や貴志氏の本を
読んでいる確立のほうが
高いのではないか、と多々感じる。
ここが面白い。

どんなに砕けた内容に見えても、
文章のリズムを作る為であろう、
地の文にみえる「語彙の豊富さ」に

「ああ、これはライトノベルだけを
 読んできた書き手ではない」

と感じてしまうのだ。

「逆立った彼女の柳眉に俺は戦慄したのだ!
 ひぃぃぃぃっ!」
「へーへーぼんぼんな学園生活に
 波風立てない為には、
 妥協と中庸が必須なんだよ」

このような表現は
漫画やドラマ、または実際にある「会話」、
つまりは「台詞」だけに注視しているのでは
こうはならない、と考える。

辞書がないと正確な意味がわからない
単語が多々あるからだ。
「使われていない言葉」ともいえる。

人は、使い慣れた道具を使うものだから、
このような傾向が現れるのだと思われる。

ただ、このような
「あまり使われていない昔からある言葉」の
ほうが伝わり易いのではと思う。

もちろん、この場合の伝播は
となりにいる彼氏彼女、ネット上の
無数の受信者という事ではない。
「次世代」ということ。

具体としての「省略化」が進むと、
文字としての意味は希薄になる。
直接「笑っている絵」を相手に見せれば
ことたりる、と言う事になってゆく。

暗号としての絵文字もあるだろう。
「まったく関係のない第三者」に
読ませるというデザイン(設計)を施すと、
どうしても文章はかたくなる。
そのような言葉でないと伝わらないからだ。
公的文書にいわゆる「しゃべりことば」が
一切使用されないのはこの為だ。
つまり、

「パネェ」
「ORZ」

などと書いてあったところで、
現代に生きる国井が読めない。
顔文字すら正確に解読できない。
人々がどうやって暗号を
復号しているのかすら知らない。
読めないのだから、
記録書類としては使えない、というのが道理だ。

書いた時代とは異なる世代であるという
想定で書かれたものが「記録」となる。

記憶に残るものと記録に残すものは違うのだ。

これは「違う世界の住人」には
どうすれば「読ませられる」物になるのか、と
いうことでもあると考えられないだろうか。


           次週へつづく


と、ここでほんとに少しだけ告知。
明日3日土曜日はアニメ会のライブがあります。
『第二次 米子映画事変』での出演。
14時から。
場所は
新世界ならぬ、歴史ある鳥取県の米子。
米子駅から歩いて5分くらいの距離。(^^)
東京(羽田)からだと、
飛行機で1時間の距離かな。(><)

shinsekaiyori.jpg
富士山を眼下に書いている。
まさに気分は「新世界より」





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最終更新日  2012.11.02 06:10:22


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