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Oct 9, 2009

時効のいたずらを告白します

(4)

テーマ：暮らしを楽しむ(400688)

カテゴリ：遊び☆旅行好き！

　息子が踏み台を使って

　昼寝しているうちに、対策考えなきゃ…
　と思いつつ、現実逃避。

　いたずら息子にも負けないいたずらネタを書こう～♪

　むかぁし、京都での話。
　さちは閑静な高級住宅街の古ぼけたアパートに住んでおりました。

　京都は大学生が多くてマンションが高いのですが、
　人気があるのは街中なんです。

　生活に困っていないオーナーなどが貸しているので、
　家賃がやたら安い。
　しかも、夜中に徘徊する若者もいないし、
　静かでいい場所なんです。

　私が住んでいたマンションも、
　耳と足の悪いおばあちゃんが管理人をしていました。

　子ども夫婦は別に住んでいるのだけれど、
　おばあちゃんが住み慣れた家で暮らせるために
　古いマンションを残しているようでした。

　築３０年ほどでしたが、
　中はしっかりとした改装されててとっても快適なお部屋でした。

　その静寂が破られる事件が起きたんです。

　真夏の１１時ごろ。
　クーラーをかけながらテレビを見て、
　うとうとしていたんです。

　「？？？」

　テレビを消すと、
　誰かの歌声だというのが分かりました。

　あれ？カラオケボックスなんてないんですけど？！

　誰かが酔っ払いが歌ってんだなぁ。
　こんなマンションに聞こえるほどの声で馬鹿じゃないの。

　その日はそのまま寝ちゃったんです。

　ところが、また数日したら同じ歌声が！
　え～？！勘弁してよ。

　どこから歌声が聞こえるんだろう？
　と、窓を開けてみてびっくり。

　あたりに響き渡るような大音量

　そうですよねぇ。
　窓締め切って、クーラーつけて、テレビつけても聞こえる音ですから。

　３度目はさらに音が大きかった。
　頭にきて、どこからの声か突き止めようと思いました。
　すると、なんと真上の住人！！！

　おいっ！！！

　でも、顔なんて知りません。
　足と耳の悪い管理人のおばあちゃんに言っても
　埒があかなそうだから、仲介している管理会社に電話。

　「上の人、夜１１時過ぎに歌ってるんです。
　　周辺の家にも聞こえるくらいの音量でですよ。
　　なんとかしてください」

　と訴えたらしばらく平和が続いていたようにみえましたが、
　２週間ほどしたら再びあの歌声が！！！

　ちなみに何を歌っているかというと、
　カラオケで「槇原敬之」や「尾崎豊」などの昔のヒット曲を熱唱。

　サビでは絶叫してます

　迷惑だって気づいてないのかなぁ？？？

　こちらも大音量で窓を開けて音楽をかけてみたけれど、効果なし。
　というか、余計近所迷惑だから即中止。

　ううん、どうしたものか！
　そこで、さちは冷静に考えました。
　「効果的に歌わせないにはどうしたらいいだろう？」

　みなさんなら、どうするかなぁ？？？

　さちはこう考えました。

　選曲からいって２０代後半から３０代のいい大人。
　１９，２０歳の子ならともかく、
　夜中に窓開けてカラオケ絶叫することが、
　世間一般的に非常識であることを知っているべき年齢です。
　それを、あえてやっているということは、
　常識がないか、言っても聞く気がないかです。

　どんな人かも分からないし、
　「うるさいので、やめてください」と言いにいくのは危険。
　管理会社も管理人も当てにならない。
　ポストに「やめてください」と手紙を入れても効果は薄そう。

　でも、なにかしないと！
　くたくたで疲れて帰って、
　槙原を絶叫されるのはほんとストレスです。
　だって、本物ならいいですよ。
　上の階の兄ちゃん、下手なんだもん！サビの音はずれまくりだもん！
　なのに妙にかっこつけた歌い方がめっちゃイラッとする～～～～！！！

　この勘違い男…
　たぶん、歌っている自分がかっこいいと思ってるだろうなぁ。。。

　そこで、ひらめいたさちは
　一通の手紙をしたため、
　朝、こっそりとその上の住人の郵便受けに入れたのです。

　え？
　手紙になんて書いたか？

　確か、こんな感じ。

　「以前から、夜、聞こえてくるあなたの歌声が気になっていました。
　　いつも耳を澄ませて聞いています。
　　昨日は思わず部屋の扉の前まで行ってしまいました。
　　次にまた歌が聞こえてくるのを待ってます」

　待ってましたが、
　二度と歌声は聞こえてきませんでした～～～！！！

　怖がらせてたかなぁ～ごめんなさいね。
　もう時効ってことで勘弁してください。

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