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Jul 26, 2007
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カテゴリ: 読書
今日は最近読んだ本の紹介をします。

私が宮本作品で前回読んだ「愉楽の園」もそうであったように、魅力的な主人公を創造する名人ですが、本作品の典子も異性だけでなく同性から見てもこんな生き方が出来るならと憧れてしまう、外見の美しさだけではない、生き方・仕事を持つ女性です。

甲斐典子は37才の美貌の未亡人である。
若くして亡くなった夫の跡を継ぎ、神戸で一流のレストラン・「アヴィニョン」のオーナーとして毎日忙しく過ごしてきていた。
仕事は厳しくても頼りになる人の良いシェフ加賀、実直で有能な支配人、懸命に働くウェイター達。
店を継いでの四年間、彼女には充ち足りた日々であったが。。。。

そんなある日、夫に買ってもらった油絵を貸してくれという青年が典子の前に現れる。
彼はその絵「白い家」の作者だった。

荒木幸夫と美砂=宝石商・松木の娘?の存在はとても不気味だ。
典子と「白い家」を描いた画家=高見との恋が始まり、そして荒木夫妻から自らの店を守る闘いが始まる。

物語の舞台「アヴィニョン」は神戸・北野町にある。
神戸の北野坂から山手へ昇ったところにあり、右隣に黄建明貿易公司の事務所、左隣に毛皮の輸入販売を営むブラウン商会がならんでいる。

読者は典子達に襲いかかる事件・事故の数々にハラハラしながらも、引き込まれて読み進めてしまう。そしてその恋の行方も。
最後に高見はパリへの留学をめざし、典子はレストランをとるか、恋愛をとるか悩む。
そして彼の作品を買うことでその学費を援助し、別れて「アヴィニョン」の拡張に専念しようとする。
その別れの夜の描写は切ない。
精神的な愛情を表に出そうとしない高見に「「私をどうするつもり」とやっと切り出すところ。
「私、可愛がって欲しいときもあるわ」・・・うーん!解るわ、その気持ちは女性だったら誰もがそうなのですもの。
別れも告げずに東京に戻ってしまう恋人を必死に駅まで追いかけるが、そっと離れたところからその姿を見つめるところなど、やはりこの作者、上手です、なかなかこういうシーンは書けないと思います。


エキゾチックな香りのする街、神戸を舞台に、レストランを奪おうとする荒木夫妻の策謀と闘う典子に、花の降るような幸福な午後がこれからも訪れることでしょう。

私の小説の中で一作くらいは、幸福小説であっても良いのではと思います。・・・と作者があとがきで書いているように、結果として登場人物達は「幸福」になって終わるお話でした。
小説や映画は、愛する者同士が結ばれ、善が悪に勝つといったことが理想だと思います。
ただそれを求めると「純文学」にはならないのかも・・・・
この作品は1980年代の神戸を背景に、新聞に連載した小説でした。






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Last updated  Jul 26, 2007 12:03:55 PM
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