「私の車を洗ってくれる人には5ドル払います」と言いたいときには I’ll pay $5.00 to anyone who washes my car. となるが、これを言う人の気持ちの中では「洗ってくれる人には」という「確定事項」があるから「単純現在形」で言うのであって、どんな人にも5ドル払うわけではない。ここの will は「払うのはこれから。だから will になる」のではなくて、「払います」という「自分の意志」を表す現在形である。
この「有害図書」では、「if 節でも相手にものを依頼するときには will が入る」という注を入れているが、「will の意味」を考えれば、これは当たり前のことだ。「手伝ってくれれば(有難い)」と言うとき If you will give me a hand, となるが、「君に“その気”があれば」という「相手の意思」を問うものだから will が必要なのだ。
これをもっと丁寧にして仮定法で言うには If you would give me a hand, となるが、普通の「どぶネズミ英語」では「if 節では現在形になる」で済ませてしまうから「学校英語」ではこの if 節に would の入る仮定法は習うことがない。自分の居た大手予備校のテキストでも、これを生徒に教えることはなかった。