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「 肉親との死別、貧困の日々、自殺未遂・・・
数々の苦難を乗り越え、独学で築き上げられた思考の結晶。
1936年のヒトラー台頭を機に、大衆運動について思索をはじめたホッファーは、
その頃出合ったモンテーニュの『随想録』に魅了され、34歳にして思考を文章に
することを志す。
それから15年後に処女作として発表された本書は、世界的なベストセラーとなった。
」
エリック・ホッファー著の書籍『大衆運動』の裏表紙側の帯に書かれている文章です。

10月中に読了する予定でしたが、
内容が重たくて読み進めることが中々かないませんでした。
静かにゆっくり時間を採ることが出来なかったことも原因です。
今日は久しぶりに予定が全く入っていないので、
朝からこの本と向き合いました。
読了した時に、
この本を読んで良かった!
読了出来て良かった!
重たく難解な本だけれども、ある程度は意味を理解しつつ興味深く読み進める事が
出来た自分自身に対する嬉しさを感じていたことによる喜びです。
以前ならば、たとえ読了出来たとしても
最後の1文字まで、意味が分からないまま文字を目で追って終わり抜けたと
いうだけだったと思うのです。
原書の副題は「大衆運動の本質に関する考察」とあるのですが、この本は当時
までの過去における、あらゆる大衆運動について論理的に解説しています。
著者、エリック・ホッファー氏は65歳で引退するまで、サンフランシスコ港の
荷揚げ労働者として働いていました。この著書を書いている時にも荷揚げ労働
していたというのですから驚きです。
この本を読むと、彼の思考が分かってくるのですが、それは
「あぁ〜 自分にはまったく歯が立たない思考であり、そして論拠建てだなぁ〜」
と、自らの頭の悪さというか未熟さを突きつけられます。
しかし、面白いのです。
なるほど・・・とうなずけるのです。
思考と論拠の組立方について大いに勉強になるのです。
そして、肝心の大衆運動についても・・・・・・です。
大衆運動についてはまったく興味もなく、関わりもない私なので、
このような本を読むことなどまったく想像もしていないことでした。
この本を書店でもしも目に止めたしても手に取ることなどありえません。
仕事に関係していなかったら絶対に読むことなどなかったでしょう。
そのような本との出会いという中に、
目が見開かれることがあるもので、
久しぶりに良書に出合うことが出来ました。
知らないままで良いことも沢山あるのでしょうが、
知っていた方が、更に理解出来た方がより良いこともあるもので、
今回はとてもラッキーでした。ついてます。