2004年01月20日
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テーマ: 中国&台湾(3344)
カテゴリ: カテゴリ未分類
玉帯雲遊路は高いところにある。だからという訳でもないのだが、大理平野と【さんずいに耳】海を見渡しながら遊歩道を歩いている間に、tetywestはガラにもなく高尚なことを考えていた。それは「観光資源と開発(麗江と大理を比較して)」というテーマだった。

tetywestには予備知識があったわけもなく、雲南省に来て訪れたのは「大理」と「麗江」だけだ。しかも観光客としてほんの一部を見たに過ぎないのだが、両者には共通する点が多い。

麗江と大理は納西族と白族の違いはあるが、どちらも少数民族の自治県だ。自然の観光資源として麗江には「玉龍雪山」と「黒龍澤」があり、大理には「蒼山」と「【さんずいに耳】海」がある。麗江には世界文化遺産に指定された「古城」があり、大理にはかつて雲南省の中心であった「古城」がある。少数民族の文化としては麗江には「西納古典音楽」や「東巴文字」があり、大理には「本主信仰」や「大理石工芸」がある。

しかし観光地として麗江と大理を比べると、麗江の方が圧倒的に観光客が多い。また、麗江ではいわゆる「白人」をどこでも見かけるのに対して、大理にはかつて西洋人が好んで住んだ「洋人街」はあるものの、「白人」の観光客を見かけることは稀なのだ。麗江が「派手」な観光地らば大理は「地味」な観光地だと言えるだろう。

ところが面白いことに歴史を遡ってみると、かつて大理は「南詔国」や「大理国」の中心地として栄えたのに対して、麗江は辺境の宿場町に過ぎなかった。古城の規模もその中を走る通りの広さも大理の方がはるかに立派なのだ。昔は大理の方が麗江よりも発展していた。

その後雲南省の政治・経済の中心が昆明に移り、両者とも観光での発展を目指すことになるのだが、その時優位に立ったのは麗江の方だったわけだ。「観光」という視点からみると、大理にとって中途半端な発展はかえってマイナスに作用したことになる。田舎ならとことん田舎の方が、古いならとことん古い方が「観光資源」としての価値は高いのだ。

ただし、麗江が観光地として成功した原因はそれだけではない。一番の要因は、都会からの観光客が、いや世界からの観光客が麗江まで簡単にアクセスできる飛行場が整備されていることだろう。昆明から1泊2日の旅程で観光ができるなら旅行社がツアーに組み込むが、2泊3日となるとかなり厳しいだろう。大理にも飛行場はあるが、まだ大型旅客機は発着できないのだ。

大理の観光地の中でも、蒼山のロープウェイに乗る観光客は古城を訪れる観光客よりさらに少ない。ロープウェイに乗っても、玉帯雲遊路を散策する観光客になると、これはもうほとんど皆無なのだ。何もかもが忙しい現代では、観光さえも「スピーディに効率よく」が求められているのだろう。大手旅行社のツアーコースから外れた観光地は惨めにさびれるのを待つだけになる。ロープウェイへ乗り場へ行く途中の土産物街がさながらゴーストタウンのようだったのはそういう事情なのかもしれない。

これから大理が観光地として発展するためには、ぜひとも飛行場を整備することが必要だろう。








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最終更新日  2004年01月20日 12時26分36秒
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