Yellow Magic Orchestra / YMO L-R Trax(disc 5&6) 80年のライヴを聴く。渡辺香津美が抜けて大村憲司が入ったのと、YMOに飽き始めている坂本龍一が一気に過激な方に走ったのと、更にMC-4の導入で打ち込みが安定したのと、全てが相まって物凄い勢いでヘヴィなインダストリアル・ロックとなって行く。「X∞増殖」の後にこのライヴアルバムが出てたら多分「BGM」で驚いたファンは少なかったかもしれないな。モロその中間という感じの音。特に変化が大きいのは元々(坂本のソロだし)フュージョン色の強かった1000 Knivesだろうか。ギターでイントロが弾かれるのが新鮮だが、全体のサウンド/グルーヴは後にテクノデリックでリメイクするヴァージョンへの布石にも聞こえる。 アメリカ国歌をイントロにしたヘロヘロヴォーカルのAll You Need Is Loveはなんだか細野晴臣のチャンキーミュージックの世界に戻った感じだが一瞬で終わってしまう。ギャグなんだろう。その分ハードなテクノポリスが映える、という仕組み。 the pillows / Thank You, My Twilight ヘヴィなYMOの後はポップで軽快なR&Rを聴きましょう。誰かが「(日本のロック界の)いい位置に納まっているバンド」って表現しているのを読んだ事がある(ネット上だっけな?)んだけど、まさしく、って思うな。まあ立ち位置はともかく、音楽が凄く心地いいから。ヴォーカルは一歩間違うと甲本ヒロトって思った事も(昔は)あったけど、あんなに下品じゃないしもっと上手いし格好いい。ドラムのグルーヴもいいけどスネアの音も好き(またか)。
The Verbs / And Now... 一日置いてもう一度。う~ん、やっぱり良い。スネアの音も良い。