John Entwistle's Ox / Mad Dog 例えばホーンの使い方、女性コーラス(T.Rexの「偽女声」含む!)の適度ないかがわしさ、ハードロック通過後のサウンド解釈、多少無理しても張り上げたヴォーカル(ノディ・ホルダーは恵まれすぎ)、そういった「グラムロック的」要素がジョンのソロには良く出ている。特にコレとRigor Mortis Sets In。このアルバムの冒頭2曲やタイトル曲なんか、グラム系のコンピに入れても全然違和感無いと思う。
Paul McCartney and Wings / Red Rose Speedway ポールさえもこの頃からVenus And Marsくらいまでグラムがかっていた気配がある。ただ、ポールは作曲/アレンジ能力が卓越してたため、かぶれてもポールサウンドにしかならない。マッドとかとは格が違うのだ。
The Rutles / Archaeology そこからビートルな方向へ(?)。ニール・イネス/ラットルズの世界の色が強いがやはり小技が上手い。ってーか、そもそもこの人の世界が相当にビートリーなものだから。
John Foxx / Metamatic グラム→ニューロマという発想が一段抜かしてエレクトロに行ってしまった。あんまり聴かないアルバムだけど、ちょっと良さが解って来た。チューブウェイ・アーミーからロックのフェーダーを適度に下げた感じだ。まだ「テクノポップ」の気分は少し残っていたらしい。