明記されてはいないがおそらく91年の方はポール・ウェラー・ムーヴメント名義で行われたライヴだと思う。バンドも当時出たブリクストン・アカデミーのライヴと同じようなメンツだろう。 選曲はカヴァーとTSCの曲が中心で、新曲はKosmosのみ。ジャムのPity Poor Alfieも演奏されている。TSCの3曲は後のソロライヴでも採り上げられる曲で、ウェラー自身の気に入りっぷりがうかがえる。My Ever Changing MoodsもA Man of Great PromiseもTSC時代と同じアレンジで、キーボードの扱いの大きさが変わった程度。95~6年頃にはもっとアーシーなアレンジで採り上げられる前者がオリジナル通りに演奏されているのが興味深い。前者も2006年他のライヴではもっと骨太になっていた。 対してSpeak Like A Childは2008年のライヴで聴けた「That's Entertainmentそっくり」ヴァージョン。この頃からやってたんだねえ。間奏でItchcoo Parkのフレーズを一瞬歌う。 カヴァー曲はJust Like YesterdayもWork to Doも初出。どちらもアレンジがTSC的で(In Concertに入っているカヴァー群と聴き比べると特に感じる)、この時期は過渡期だったことがよく解る。