2009.04.25
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カテゴリ: 音楽レビュー
 何で俺の持ってるMonkey's Bumは音が悪いんだろうなぁ。どうも世間の評ではそんなこと無さそうなんだけど。AKARMA盤がいかんの?

 そんなコトを思いつつ、パトゥばらし聴きにチャレンジ。切っ掛けは最近良くボクサーのHey Bulldogを聴くから。この格好良さに、マイクもオリーも必ずしも他の二名を必要とせずとも良いサウンドを造れるという実感を持ったから。

 そういったワケで、続けてスプーキー・トゥースのThe MirrorとテンペストのLiving in Fearを聴く。どちらも74年の作品だ。

tooth_mirror.jpg 結構散々聴いているからテンペストの良さは解り切っている。前にも書いたかもしれないが、俺はオリーが参加したセカンドの方が圧倒的に好きだ。ピアノやヴァイブを封じてギターに徹するオリーも良い。スピード感とポップなメロディの同居がこのアルバムの魅力だね。それに前述のHey Bulldogとここに収録のPaperback Writerを聴くと、オリーのビートルズ解釈の素晴らしさを実感する。後にラットルズ(影武者的立場ではあるが)やるのも納得だ。

 しかし今回の収穫は久々に聴いたThe Mirrorの方。今では廉価版を更に中古で手に入れるしかないという不幸な作品だが、これは聴いておく価値がある。最初に聴いたときピンと来なかったのだけど、今回はガツンと来た。
 マイク・パトゥが参加した唯一のアルバムで、トゥースのラストアルバム。前任のマイク・ハリスンとは違った、彼らしい伸びがあってちょっとクールなヴォーカルを、パトゥ時代より少しソウルフルに聴かせてくれる。こっちも楽曲が良くて、これまたパトゥ時代よりポップでコンパクトな作りだ。それはゲイリー・ライトが中心の曲作り(マイクは数曲で共作、ミック・ジョーンズも共作に加わっている)であるからかも知れないけど、オリーもマイクも別々にやるとパトゥほど複雑なことをやらないのが面白い。

 しかしなぁ、コレも何度も書くけど、とっととボクサー再発して欲しいんだけどな。この後75年、再び結集した二人がこれらのアルバムでの経験を生かしてどうなったか、俺達後追い世代がそれを確かめられないのは不幸以外の何物でもないと思うんだ。





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Last updated  2009.04.25 05:49:38
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