2010.01.03
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カテゴリ: ★★★★★
 ブルーズを一番聴いたのは高校生の頃。Zepやストーンズのルーツとしてマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ、ロバート・ジョンソン等のレコードを買ってきて、カセットで登下校中に聴くと言う嫌なガキだった。ジョンソンなんかは最初は面食らったけど、そのうち結構馴染んでしまって愛聴していた。
 愛聴したとはいっても、良く聴くのは上記アーティスト達の原曲ばかりで、例えばLove In Vainは聴いてもKind Hearted Woman Bluesは聴かなかったりとかそういう程度なのでそのうちP-Vineが便利なClassicsシリーズを出すとそれで充分、と言う感じになり、ブルーズ方面は結局現在に至るまでそれほど掘り下げずに来ている。
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 そんなワケで、60~70年代ブルーズ~ハードロックバンドによる直接カヴァーがあまり思い当たらないB.B. Kingは実は現在に至るまで縁の薄い存在だ。一応ベストを持ってはいるけど、あまり熱心に聴くわけでは無い。
 だから例によってこの人の印象の多くの部分はライヴ・エイド、オランダのステージに立っていた時のこの曲、と言うことになる。

 実際にそこで演奏されたのはWhy I Sing The Blues~Don't Answer The Door~Rock Me Babyというメドレーだが、日本での放送はDon't Answer The Doorの途中までだった。でもスローな同曲より初っぱなの、ある意味ファンキーでさえあるWhy I Sing The Bluesの方が中学生の耳(まだ高校でブルーズを聴く前である)には解りやすくて、また、少しコミカルなルックスの出っ腹のおじさんの親しみやすい印象(ブラック・サバスの真逆だ!)と相まって、結構好きな曲になっていた。

 ところがこの曲を「ちゃんと」聴いたのは実は去年だったりするのだ。しかもiTunes StoreでのDLで。入手したのは(多分)76年のヴァージョンで、8分を超えるロングヴァージョンだ。これがライヴ・エイドよりはるかに格好良い。よりファンキーで、ギターもヴォーカルも冴え渡っている。

 そしたら先日、ご存知の通りGet Yer Ya-Ya's Out!のデラックス盤が出たわけだけど、そこにもこの曲の70年ヴァージョンが入っていた。これもメドレーになっていて、Why I~からスローなブルーズへメドレーにつなぐパターンはこの頃には既に出来ていたことが解る。繋ぎのフレーズも同じだ。

 何が凄いって、やっぱり70年でも85年でも渋さが全然変わってない、ってトコだろうな。完成しちゃったら一個もぶれやしねえ。脱帽だよな。





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Last updated  2010.01.03 00:05:53
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