ここからをHR期とする向きも多いようだけど、前回錯乱してわめき散らした通り、サウンドは前作から完全に連続している。事実上のセカンド・ヴォーカリストだったウォーラーが抜けて歌えないブルックスが入ったことでコーラスという面では一歩後退しているんだけど、そのかわりバラードが充実。相変わらずやさぐれているメイのおかげで絶対甘くならないのがポイント。 その手のバラード系はオープニングのLove is GoodやPeter/Rip Off Trainなどが代表格。前者はHRバラードっぽくもありつつメロディックで、コーラスも効いてるし、後者(2曲合体パターン!)もフォーキーな感覚があって前作からの流れを感じる。 バラードといえばOver the Moonではエイサ・ジョーンズがプロデューサーなのにリードヴォーカルをとっている。脱退しなきゃ良かったのに。セカンドギタリストにでもなってれば良かったのに。ウォーラーとトルスン、両方がソングライターとして活躍するプリティーズはCross Talkまで待たなければならない。 2曲合体パターンといえばラストのOnion Soup / Another Bowl?もそうで、一番ハードロックっぽい曲だろうね、コレが。大好き。でもライヴではAnother Bowl?のパートが無くなって代わりに長いアドリブ大会になってんだよね。アレはアレで好きだけど。ってーかあっちの方が好きかも。