前作より嬉しいのはディックがヴォックスの、しかもファントムってレアなギターを弾いてるところ。格好いいんだよこのギター。それから選曲の幅が広がって、初期から70年代、そしてRage Before Beautyまでの曲をほぼ網羅しているところ。Havana Boundをディックが、しかも60年代ノリのソロを弾いてるのはかなり不思議な光景だけど。
Parachuteからの選曲も嬉しいよね。Cries from Midnight Circus、In The Square / The Letter / Rainのメドレー。それから同時期のシングルからCircus Mind。個人的にはこのDVDの見どころはS.F. Sorrowからの曲を挟むこの中盤の流れ。中盤っても3曲目から11曲目まで(途中Come See Meとアーサー・ブラウンの歌うHoochee Coochieを挟むが)だから結構メインの流れだな。本編エンディングもOld Man Goingだし。この辺はディックが関わってなかった時期の曲も多いし、アレンジの変化(まあ、以前より強化されてるわけではないけど)も楽しめる。