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2011.09.25

オルスボ　ゴールド

テーマ：パイプたばこを吸おう(1839)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、メロンのようなフルーツ系をベースに、蜂蜜とチョコレートを少し混ぜたような感じです。カットは細いリボンカットの中に小さめのラフカットが混ざる感じで、パッと見、かなり紙巻煙草用のカットに近いです。しかも、開封時からかなり乾燥しているので、硬めにつめた方が良さそうです。また、このまま手巻きにしても良いかも知れません。

　大き目のパイプに硬めに詰めて着火しますと、開封時の香り通りの味に加えて、何かのリキュールか果実酒のような味と香りが混ざってきます。果物系の甘さなのでベタッとしたところがなく軽快なのですが、そこにリキュール系の味が加わることによって、軽々しくなり過ぎない深みのある味になっているような気がします。なかなか美味しい着香です。

　煙草が乾燥しているので、あっと言う間に喫煙中盤を迎えますが、この頃になると着香成分が抜けてきて、その向こうにある煙草の基本的な味が見えてきます。その味は、熟成の浅いバージニア系の紅茶のような甘味の中に少しナッツ系のまろやかなコクを感じさせる物で、濃厚さとか重厚感とかはありませんが、これはこれでなかなか美味しく楽しめます。
　う～む、これは予想外に美味しいですねぇ。

　喫煙終盤になって火力のコントロールが難しくなってくると、ちょっとした過燃焼で少しエグ味が出る場面もあるのですが、粘り強く低温燃焼を心掛けると、薄味にはなってきますが最後まで美味しく楽しめます。

　という事で喫煙終了。火付き・火持ちは大変良かったですが、それだけに過燃焼には気を付ける必要がありそうです。後味・残り香は、やはり果物系の爽やかな甘さを伴った物で、非常に好ましいです。

　自分としては、全体的に予想以上の美味しさで、最初から最後まで楽しめました。価格も高くありませんし、喫煙に難しさもありませんから、誰にでもお奨めできる着香煙草のように思います。
　安いパウチ物の煙草にも、まだまだ名品がある事を思い知らされる喫煙でした。