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2012.09.01

ホルガーダンスケ「レッドキースベリーワイン」

テーマ：パイプたばこを吸おう(1843)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、なるほどブルーベリーとか野イチゴとかのようなベリーのワインってこんな感じだろうなと思わせるもので、正に想像通りの香りです。カットはラフカットと、荒いリボンカットの混合で、リボンカットの葉はフレイクからの崩し方が少々甘く、元のフレイクが想像できるような大きな塊もあります。手触りはかなり乾燥しており、もしかしたら在庫期間中に乾燥が進んでしまっているかも知れません。

　内径22mmのパイプに気持ち硬めに詰めて着火しますと、開封時と同じようなベリー系の香りが立ちます。味にもベリー系の酸味が良く効いており、それが甘味を適度に引き締めています。味の中には、熟成した干草系の円やかな甘味の要素も僅かにあり、全体としてなかなか奥行きのある味になっているようです。
　ただ、ラフに吸うと、ベリー系の香りがやや薬品的になり、その辺は注意が必要です。

　火着き・火持ちは大変良く、しかもやや燃え過ぎになるような傾向があります。やはり少し乾燥し過ぎているかも知れません。

　喫煙中盤から終盤にかけても基本的には同じような喫味が続くのですが、干草系の熟成された甘味が顔を出す頻度が高まってきて、煙草感が徐々に強まってきます。こういう感じの奥行きの深さは、同シリーズの「ブラック＆バーボン」にはなかったもので、着香のベースとなっている煙草の素性の良さを感じさせます。

　という事で喫煙終了。後味はベリー風味の干草で、残り香もベリー風味でした。

　全体的に見て、なかなか美味しいベリー系着香煙草だと思います。熟成された干草系の甘味がそこかしこで顔を出し、その甘味とベリー系の酸味が良いバランスになっています。特に喫煙後半になって干草系の味が強まると、それなりの煙草感も相まって、かなり美味しく楽しめます。

　前の「ブラック＆バーボン」が何だか物足りない煙草だったのに比べると、今回の「レッドキースベリーワイン」は、かなり良いと感じます。特にベースとなっている煙草の元々の味がしっかり生きているところに好感を覚えます。

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