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2012.10.09

スイートバニラ・ハニーデュー

テーマ：パイプたばこを吸おう(1839)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、蜂蜜に少しのバニラといった感じですが、蜂蜜の香りに微妙に花のような爽やかな香りが混じり、非常に上品な香りです。ありふれた安物着香煙草とは一味違う上質さを感じさせます。
　カットは、フレイクを良く解した細いリボンカットで、解し切れていないブロークン・フレイク状の塊も少し混ざります。色は予想していたよりも明るく、熟成感はありません。湿気は普通でしょうか。

　パイプに普通に詰めて着火しますと、非常に上品で且つやや控えめな蜂蜜の味と香りがまず来ます。これにバニラの香りが少しまざり、全体的に円やかで軽快な味と香りに仕上がっています。
　流石にダン・タバコ社の銘柄だけあって、割りと単純でありふれた着香のはずのバニラと蜂蜜で、ここまで上品に仕上げられるものかと感心してしまいます。雰囲気としては、あの傑作着香煙草「ブルーノート」から柑橘系の酸味をなくしたら、こんな味になるのではないかと思わせるもので、単純なバニラ＆蜂蜜ではない何かを感じます。

　火着き・火持ちは良い方で、少し油断すると過燃焼気味になります。美味しいので無意識の内にスパスパやってしまっている感じです。過燃焼気味にすると、着香の中に少し薬品的な風味が混ざるので注意が必要です。

　喫煙中盤を過ぎてくると、バージニア系の甘さが顔を出すようになり、コクも深まって煙草感が強まってきます。着香のベースになっている煙草も、かなり良い物が使われている事を窺わせます。

　こうした味わいは最後まで続き、喫煙終了。後味はややバニラが強く、残り香もバニラ系です。吸っている最中は、どちらかと言うと蜂蜜系の方が強かった気がするのですが、最後はバニラでした。

　全体的に見て、非常に良く出来た美味しい着香煙草だと思います。この辺は着香の上手いダン・タバコ社だけの事はあります。また、この煙草には少し「ブルーノート」に近い風味を感じたのですが、その微妙な風味がダン・タバコ社の個性という事なのかも知れません。

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