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2012.10.15

ガレリア「ラム＆メープル」

(2)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1839)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、正に名前の通りで、ラムと思われる洋酒系の香りに、メープルシロップと思われる甘い香りが混ざります。カットは、割と細かいリボンカットで、湿気は普通でしょうか。

　パイプに普通に詰めて着火しますと、確かにラムとメープル系の香りが来るのですが、舌にはほとんど甘味が来ません。甘味の少ないバーレーの割合が高いのか、香りの割りに渋い味です。香りの強さも、思っていたほど強烈ではなく、意外にソフトです。バーレーの存在は別として、典型的なアメリカン着香とは少し違った感じです。

　火着き・火持ちは特に問題なく、やや燃え過ぎに感じる場面もなくはないですが、概ね平和に吸い進められます。

　喫煙中盤辺りになると、甘味のなさが更に気になりだします。多分、着香の成分が抜けてきて、香りでも甘味が減ってくるからだと思います。ただ、味気なくて不味いかと言われると、それ程でもなく、まぁまぁ普通に吸えます。
　また、時々ローストしたような風味と、発酵した干草系の匂いが顔を出す瞬間があって、それなりに楽しめます。

　喫煙終盤になると、今度は逆に煙草らしい甘味が増えてきました。今までバーレーによって隠されていたバージニアの甘味が、終盤でタールが溜まってきた事により表に出てきたという雰囲気です。その甘さは、バージニアらしく軽快なもので、この段階でも残っているラム＆メープルの着香と相まって、なかなか美味しく吸えます。
　ただ残念なのは、この段階での美味しさは長続きせず、直ぐに吸い終わってしまう事です。もう少し早い段階でこの味が出てきていれば、もっと楽しる喫煙になっていたように思います。

　という事で喫煙終了。後味にはスッキリした甘さが残り、残り香は軽いラムの香りです。

　着香が強く出る序盤と、煙草の甘味が出てくる終盤との間にある、やや中弛み的な時間帯が少々残念ではあるのですが、火持ちも良く、喫煙に難しさがないので、何かをしながらの喫煙にはむしろ向いているかも知れません。
　まぁ、これならこれで、「ナシ」ではないな。

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