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2014.01.03

ベントレー「ロイヤルバニラ」

(4)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1843)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、もろにバニラチョコレートです。ロースト臭が非常に強く、ほとんど焦がしたような匂いにも思えます。カットは普通の大きさのリボンカットとラフカットの混合で、湿気は普通からやや強めです。

　これを火皿内径22mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、予想以上にソフトタッチなバニラ・ミルク・チョコレートの味と香りが来ます。如何にも「着香でござい」という雰囲気もあって、やや薬剤的な喫味もありますが、大筋で当たりの柔らかい味と香りです。

　火着き・火持ちは良好で、且つ燃え過ぎるという雰囲気はありませんから、かなり吸いやすい煙草だと言えます。

　喫煙中盤になると、ロースト臭と薬剤的な喫味が少し強まります、全体的なタッチがやや硬質になってきますが、大筋で序盤と同じような喫味が続きます。割と着香分の持ちが良いようです。

　喫煙終盤になっても、バニラ・ミルク・チョコレートのソフトな喫味は続きます。それほどガチガチの着香という雰囲気ではないのに、ここまでしっかり着香分が続く銘柄は多くはありません。非常に見事な着香だと思います。

　という事で喫煙終了。後味も残り香も、バニラ・ミルク・チョコレートでした。
　全体的に見て、ややわざとらしさはありますが、終始ソフトタッチなバニラ・ミルク・チョコレートの喫味を楽しめる見事な着香煙草でした。逆に、それなりのニコチンの効きはありましたが、煙草らしさはそれほど感じない煙草でもありました。ですから、食後のデザート的な吸い方が適しているようです。

　さすがに価格が価格だけに、上手に作られた着香煙草です。とは言え、やはり「ベントレー」の名前に価格が乗せられている部分はあるように思え、例えば同じようなバニラ・チョコレート風着香で単価が少し安いラールセンの「1864」と比べても、価格の分だけ上質かと言われると、やや疑問には感じます。

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