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2014.01.17

オーリック・クラブ

(4)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1843)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、弱めの洋酒系で、バージニア葉の熟成臭も少し混ざるような感じです。カットは、ブロークンフレイクを更に良く解したようなリボンカットで、解しきれていないブロークンフレイクも少し混ざっています。湿気はやや少ないようです。

　これを火皿内径20mmのパイプに少し硬めに詰めて着火しますと、バージニア系のフレイク煙草に少し洋酒を足したような雰囲気の味と香りが来ます。発酵が始まる直前くらいの干草系熟成臭＆甘味に、微妙に酸味が混ざり・・・、う～む、この味には身に覚えがあるなぁ・・・、そうだ、この味は同じくオーリックの「ゴールデンスライスド」の味に非常に近いです。あの「ゴールデンスライスド」に洋酒で着香しつつ、少し薄味にしたような喫味です。ってか、この煙草、「ゴールデンスライスド」の切れ端とかを集めて着香しただけの煙草なのではなかろうか。（笑）

　火着き・火持ちは非常に良く、燃やし過ぎにならないように注意する必要がありそうです。

　燃え進みが早く、割りとアッと言う間に中盤に差し掛かりますが、この段階でも基本的な喫味は変わりません。少し干草系のコクが深まってくる程度です。この喫味の流れは、やはり「ゴールデンスライスド」のようなバージニア系フレイクと良く似ているように思います。もう少し硬詰めして燃焼速度を落としてやれば、ほとんど同じになりそうです。

　喫煙終盤になると、洋酒系の香りはほとんど感知できなくなり、ほとんど普通の浅めに熟成されたバージニア系の非着香煙草のような喫味になります。酸味が微妙にあって、甘味はそれほど強くなく、やや軽めですが非常に煙草らしい味です。

　という事で喫煙終了。後味は、薄めのバージニア・ストレートで、残り香は微妙に洋酒系でした。
　全体的に見て、やはり「ゴールデンスライスド」の切れ端に洋酒で味付けした感じの喫味で、「ゴールデンスライスド」がない時の代用として丁度良い煙草のように思われます。ですから、値段の割りに着香バリバリでない本格煙草っぽい喫味を楽しめます。こうした煙草はあまりありませんから、貴重な存在かも知れません。

　「ゴールデンスライスド」がお好きな方であれば、この煙草もかなり楽しめると思います。50g1,200円という価格でこの内容なら、十分以上でしょう。