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2014.12.23

ピーターソン「ホリデーシーズン2014」

(2)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1843)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　この煙草は缶に入ってはいますが、それは密封缶ではなく、且つ中のビニール袋（パウチ）も口が小さなテープでとまっているだけで、完全には密封されていません。ですから、あまり長く保管すると煙草の乾燥がかなり進んでしまう可能性が高いです。季節の限定品なので、その季節の内に吸ってしまうのが良いようです。

　開封時の香りは、蜂蜜・洋酒・バニラ・果物といった所で、華やかですが非常にオーソドックスな着香のようです。カットは、薄茶色で長めのリボンカットと黒くて細かいラフカット、それに焦げ茶色のブロークンフレイクが少々混ざるといった具合で、湿気は普通だと思います。

　これを火皿内径21mmのパイプに普通に詰めて着火します。そうしますと、角が取れたマイルドな味なのですが、柑橘系・果物系の酸味によって軽快さを伴ったバニラ＆蜂蜜な甘さと香りが来ました。何かの花のような華やかな香りが少し混ざりますから、ベタッとした地味さはなく、適度に抑えられた華やかさといった風情です。ちょっと香りが強過ぎるように感じる場合もありますが、クリスマスには良く似合う味と香りだと思います。

　火着き・火持ちは良好で、ほとんど気を使うような場面はありません。自然にスイスイ吸えます。燃え進みは割りと速く、且つそれでも過燃焼気味になる気配はありません。

　喫煙中盤も基本的には序盤と同じ喫味が続きます。着香としては結構深いようです。ただ、ここまで吸い込んで来ると、味のベースに良質のバージニア葉の甘さが存在する事に気付きます。葉組みに含まれているブロークンフレイクがそれの由来だと思われますが、なかなかどうして奥深い味に感じられます。

　喫煙終盤では流石に着香は抜けてきてベースのバージニア葉の甘味が前面に出てきます。尖った所のないマイルドな甘さで、これはこれで美味しく楽しめるのですが、既に終盤なので直ぐに吸い終わってしまいました。

　という事で喫煙終了。後味は果物＆蜂蜜系で、残り香はマイルドな果物系でした。
　全体的に見て、やや着香が深くて強いので、常喫にしてしまうと飽きやすいかも知れませんが、この季節の限定銘柄として考えれば、適度に華やかで美味しい上質の煙草だったと思います。マイルドな華やかさという方向は、冬のクリスマスに良く似合っていて良いです。

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