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2016.03.23

ベントレー「バージニア・ハニーデュー」

(4)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1843)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　缶に書かれた説明では、この煙草は「バージニア云々」と命名されてはいますがバージニア葉だけの煙草ではなく、ブラックキャベンディッシュもブレンドされている着香煙草のようです。果たしてどんな煙草なのでしょう。

　開封時の香りは殆どバニラ・チョコレートの匂いで、少々果物系も混ざるでしょうか。カットは、少し小さいラフカットとリボンカットの混合で、湿気は普通です。見た所、典型的な着香煙草のようです。

　この煙草を火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、マイルドなバニラ系の香りと、少しミルクで薄めてマイルドにしたような蜂蜜系の甘さが来ました。甘味も香りも華やかで存在感があるのですが、非常にマイルドで尖った所がありません。非常に上手に着香されている印象です。

　火付きと火持ちは良好です。う～ん、少し燃え方が早いでしょうか。ちょっと意識してドロー＆ブローを弱めれば普通に問題なく吸えます。

　喫煙中盤になると、着香がやや抜けてきたのか、少し紅茶系のバージニアらしい甘味が見えてきます。糖度の高いバージニア葉でありがちな舌を刺す刺激も少し出ます。ただ、マイルドな蜂蜜系の味はやはり中心にあって、存在感を維持します。

　喫煙終盤になり蜂蜜系の着香分は更に弱まりますが最後まで存在感は維持します。そして喫煙終了。後味は蜂蜜系で、残り香はバニラ系でした。
　全体的に見て、マイルドで角の取れた雰囲気ながら華やかで存在感のある蜂蜜系の着香が美味しい煙草でした。ベースのバージニア葉の紅茶系の甘さもしっかりあって、非常に上手く作られた欧州系の着香煙草だと思います。高級車ブランド「ベントレー」の名前を使っている分だけ価格がやや高めに設定されているのは不満ですが、内容的には50g2,000円前後クラスのパイプ煙草として十分な質の高さがあると思います。

　ただ、非常に上手に作られた煙草だとは思いますが、個性という意味ではそれ程ではなく、そういう意味ではパッケージデザインを統一して一新した新シリーズの方が業界内での存在感を放ちそうです。新シリーズにも期待しましょう。