おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

2010年01月18日
XML
カテゴリ: 米国経済(消費)
 まさかの減少。値引きと販売時間延長でも天候不順の影響を埋め合わせることができなかった様である。前年同月比5.4%増で前年のクリスマス商戦よりは酷くない。小売売上高は増加基調を維持している。しかし、自立的な拡大には至っていない様である。生活必需品は増加基調、低価格商品選好で売上拡大中。人口増加の影響。耐久消費財は減少基調。値引販売でも売上は増加しない。個人信用収縮の影響。生活必需品を除く非耐久消費財は緩慢な増加基調、ほぼ横ばい。消費者の倹約疲れの影響。人口ボーナスがなければ日本とさほど変わらない。
UPDATE1: 12月米小売売上高は予想外の減少、自動車などへの支出減る
 米小売売上高をグラフ化すると下図のようになる。
20100118_米小売売上高_短期.jpg
 総額は増加基調を維持し、直近は減少。対前年同月比はプラスに転換し上昇基調。直近5ヵ月上昇。増加基調ではあるがV字回復には程遠い。
 自動車・同部品を除いた額も増加基調を維持し、直近5ヵ月増加。対前年同月比はプラスに転換し上昇基調。こちらも増加基調ではあるがテンポは相当に鈍い。

 現在の水準を見るために長期推移をグラフ化すると下図の様になる。
20100118_米小売売上高_長期.jpg
 現在水準は2006年と同程度。2005年1月から2007年12月までの総額の回帰直線はy=1224.3x+333142、自動車・同部品を除いた販売額はy=1153.9x+259647。
 2008年12月から2009年12月の回帰直線は総額でy=1237.4x+335368、自動車・同部品を除いた額はy=908.68x+279927。
 総額は傾きが、1.1%増、自動車・同部品を除いた額で21.3%減。夏に終了した自動車買い替え支援策の影響。今後、政策支援が徐々に期限切れを迎え、消費はL字型の軌道をたどる可能性が高い。

 米国経済は内需主導の景気回復パターンが非常に多く、生活必需品を除く非耐久消費財及び耐久消費材の売上額増加が雇用増加に先行する。しかし、現状は、耐久消費材が増加基調に転じない。雇用増加が起きるには今夏以降になると予想される。この間に過剰流動性の巻き戻しや中国経済のクラッシュが起きるとかなり厳しいことになる。中国は何時までも現状を維持できるとは思えず、個人的には今年いっぱい位だろうと考えている。調整は避けられないと考えている。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年01月18日 22時49分54秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

サイド自由欄

★国内経済指標参照先★
国内経済指標一覧
★米国経済指標参照先★
米経済指標一覧
★EU済指標参照先★
EU経済指標一覧

ECB統計
★中国経済指標参照先★
中国経済指標一覧
中国統計年鑑一覧


livedoor Readerに追加
My Yahoo!に追加
Googleに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
Powered by SEO対策 RSSプラス




あわせて読みたいブログパーツ
ウィジェット

Ping一括配信

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: