おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

2010年06月29日
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 G8・G20で、日本の財政問題は特例扱いされたそうである。う~~ん、ちょっと、情けない。確かに、日本経済の先行きを考えると・・・仕方ないのかもしれない。

 日本の名目GDPの推移をグラフ化すると下図のようになる。
20100629_名目GDP.jpg
 どうみても、長期収縮経済。先の景気拡大局面で、1997年水準を超えられなかったところを見ると、今後10~20年内に510兆円水準まで戻るとは思えない。この状態では、どのようなに税率を設定しても債務残高対GDP比の改善は見込めないと思う。
 ついでに名目成長率の推移グラフは下図の様になる。
20100629_名目GDP成長率.jpg
 直近、名目GDP成長率は急上昇しているものの、回帰直線の傾きは相変わらずの急な右肩下がり、長期縮小傾向に変化はない。1985~1990年クラスのバブルでも起きなきゃ右肩上がりに戻りそうもない。

 GDPは(労働+資本+生産性向上)。国内の労働力推移と見通しをグラフ化してみる。
20100629_人口推移.jpg
 今後20年、大量移民でもなければ、生産年齢人口が増えることはない。この状況を見て日本経済が成長すると考えられる方がどうかしている。

 資本財(設備投資)の推移をグラフ化してみる。
20100629_設備投資(ソフトウェアを除く).jpg
 こちらも、長期減少傾向。直近は、減価償却費をも下回っている。公共事業予算の大幅削減と合わせると、国内資本財は、既に減少に転じている可能性が高い。

 人口推移、設備容量推移を見る限り、国内経済が成長する可能性は極めて低い。経済成長できなければ、増税をしても、債務残高対GDP比率の改善は難しく、財政はいずれ破たんする。これを回避することは不可能な気がするのだがどうなんだろう。






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最終更新日  2010年06月30日 09時43分24秒
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