国際通貨基金(IMF)によれと、2010年第1・四半期末の世界の外貨準備(通貨構成比判明分)のうち、ドルの比率は61.5%と前四半期末から0.6%ポイント低下。ユーロは27.1%と同0.2%ポイントの低下。これは、ユーロ圏から欧州ソブリンリスクによる大規模な長期資金の流失が起きていないことを示すと思われる。為替相場が行きすぎている可能性が高い。
国際通貨基金(IMF)の世界の外貨準備における通貨判明分と非判明分の推移をグラフ化すると下図のようになる。
世界の外貨準備は、リーマンショック後の世界貿易の回復を反映し、リーマンショック前の水準を超えて積み上がりを見せている。構成通貨未判明分の伸びが大きいことから、外貨準備に金がかなり組み込まれたと見ている。この傾向は、今後も続きそうなので金相場は短期的に調整することはあっても長期的(5~10年)には上昇していくとみている。でも、今の金相場はちょっと高すぎの気がする。
国際通貨基金(IMF)の世界の外貨準備における通貨判明分構成比の推移をグラフ化すると下図のようになる。
外貨準備におけるドルシェアは長期縮小傾向。ユーロのシェアは、長期拡大傾向。直近ユーロ拡大は足踏みしているが縮小幅は統計誤差の範囲で拡大が止まったとは思えない。ドルがシェアを落とした分は新興国通貨に置き換わっている様である。この傾向は今後も長期に続くと見ているので豪ドル、レアル等は上昇して行く可能性が高い。ドルの代替通貨である円もドルシェアの低下に合わせ長期縮小傾向。直近、シェアを拡大したがこれも誤差の範囲と見ている。
対ドル為替レート比較と外貨準備構成比の推移を見比べると現在のユーロ相場は安すぎると感じている。
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