July 11, 2007
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カテゴリ: そのほか
昨日書いた様式感について、
これは文章で書く事はほぼ不可能、絶望的な事でしょう。
それに加え、昨日の文章では、これまで三十年近くに渉って鬱積していた不満も
少し顔をのぞかせてしまいました。

では今日は逆に、様式への取り組みが素晴らしく、
とても刺激を受け、見習いたい!
とまで思った例を書きます。

まず一つは、チェンバロの 大西孝恵さん の一番最近の 日本でのコンサート。
ボストン交響楽団

(チェンバロ)大西 孝恵、
(バイオリン)ホールドマン・マーティンソン、クリスティーナ・デイ・マーティンソン
(チェロ)ミッキー・カーツ


中でも大きな刺激を受けたのがヴィヴァルディの"La Folia"

初めの例のフォリアのテーマは正攻法で演奏されました。
ピリオド奏法をしっかり踏まえた音楽で始まったのです。

が、

ヴァリエーションが次々に進むうちに、、
「あららららら~」
「あ~、そう。」
「へぇ~。」


と、感心する事しきり。

何が起こったかというと、、
彼らの弦楽器はバロックではなくモダンだったのですが、
モダン楽器でしか絶対に成し得ない音楽があちこちに鏤められていました。
また、そのオーセンティックな奏法や音楽とモダンの奏法と音楽とが


モダンはモダン。
ピリオドはピリオド。

という枠から外れて楽しもう!
という姿勢が溢れていました。

彼らの演奏は、バロックとモダン、
両者への真摯な取り組みがあってこそ出来る演奏でした。
思いつきや趣味や気分で簡単に出来る事ではありません。
地道な研究、勉強、試行錯誤、練習、
これら無しでは決して出来ない演奏です。

モダンスタイルで全曲演奏する。
ピリオドスタイルで全曲演奏する。

このどちらもがきちんと出来て初めて可能な事です。

どちらか一方のスタイルで演奏する。
その事を体得するだけでも大変な事です。
しかも、下手に混ぜれば音楽は台無しです。
越境し、行き来しようと思えば
その手間や努力はその倍どころではありません。

裏打ちがあるからこそ自由が得られる。
そう改めて確信させてもらった演奏でした。

それでも、この音楽が好きか嫌いか、、?
最後の判断は聴き手に委ねられているんですけどね。

でも、この演奏のお陰で確かに僕は「気づき」を与えられた。
そう思っています。

彼らの音楽への姿勢に敬意と感謝を今でも感じています。



















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Last updated  July 11, 2007 11:16:33 PM
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