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札幌から旭川方面に国道12号を北上し,岩見沢から道道917号を三笠市方面に右折し暫く車を走らせると道道116号にぶつかります.交差点を右折するとすぐ右手に三笠市弥生柳町に今も残る住友型炭鉱住宅が目に飛び込んできます.
戦後の高度経済成長の時代に北海道で石炭が産出されていたのは教科書で知っていたのですが,まさか数十年後にその場所を通ることになるとは思いもしませんでした.
何度か通るたびに,三笠市とか,歌志内市とか,赤平市とかが,教科書に書かれていた炭鉱の町であることが記憶の彼方からよみがえってきました.頭の中にしまい込まれたままになっていた知識と現実が結びついた瞬間です.
百聞は一見に如かずと言いますが,本当にそうだと思います.
住宅は,1960年代後半に建築されたものなのだそうで,1階が6畳2間に台所とトイレ,2階が7.5畳の一間で,三番方で朝に帰ってきた炭鉱夫が就寝中の家族に気兼ねすることなく2階でゆっくりと就寝できるような設計になっているのだそうです.
「古き良き時代」なんてノスタルジックな呑気な言葉ではなく,日本のエネルギー政策に翻弄された悲しい現実(決して寂しいなどというなまやさしいものではありません)が眼前に突き付けられるような苦しみを覚えます.
この地区には,閉山とともに廃棄された住宅群や学校などがそこここに点在しています.

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