「甘い」
「幼い」
「覚悟が足りない」
教育相談を通して、いろんなお子さんの心配事・不安・不満をお聞きしている。
「感覚的な話」 なので保護者の方々の立ち位置の状態によって話は変わってくる。
私の最近の持論はこうだ。
〇お母さ~ん! ママ~!
〇おんぶして~! 抱っこして~!
〇え~ん、え~ん、助けてよ~! 手伝ってよ~!
〇いやだ、いやだ、いやだ~、わーん、わーん!
〇あれ欲しい~、あれ買って~!
上記の「甘えん坊」ことばは当然、ある年齢以上の小学生、中学生、高校生、大学生はきっとバカに
するだろう。俺は違う、私は違う、小さい人たちはダメだなぁ、っと。
しかし、本質が変形ないしは元の原形をとどめていないだけで
われわれ大人から見れば、「どうしようもねぇ甘えん坊」だなぁと感じる学生は多いものだ。
本質的には乳幼児と変わらん甘えん坊に対しての対応の拙さが個人差につながっている感はある。
ガキにはしっかり、「ガキ、いい加減にしろ!」 「ガキ、しっかり直せ!」と大人が立ちはだからないとね。
そういう自分も、自分の世代もかなりの甘えん坊世代だという自覚はある。
特に戦前の人たち、大東亜戦争に参加された方々の知性を書物で読むときには震えを感じる。
団塊の世代の自分の親、かつての上司の方々も立派な方々が多い。
自分たちはかなわないなぁ、という弱い自分は常にいる。しかし、しっかりせなあかんという使命感もある。
この業界に入って20数年、格差は本当に広がってますね。「幼稚さ」「だらしなさ」も加速しているし、
「真のエリート」「文武両道」を見事果たしている人も増えている気がする。
要は日本の先人が築き上げた「中流・標準化・平均化」はもう幻なんだろうな、と感じる。
「終身雇用、年功序列」も消えちまった、「少子高齢社会」というすごい時代が加速中だ。
学問、スポーツ、芸術、文化活動、特技、職人芸、とにかく自分の得意分野を究めるために、
「甘さを捨て、幼さを断ち、覚悟を持って」とりくむ、そういう方向性を示せる大人でありたいものだ。
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