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2006年08月30日
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いや~ずいぶんブログを休んでしまいました。

8月も終わりに近づいていますが、今月は、数々の友人・先輩・家族が仙台にやってきて、楽しかった... うちの仙台のマンションは、ちょっとしたユースホステル状態。学生時代を彷彿するくらい、人生の色々なフェーズで出逢った人たちと、ゆっくり話せる機会を持てた。

中には何年も会っていない友人もいたため、「ボクのこの10年」という10分程度の簡単なプレゼンをしたのだが、このプレゼンをする度に必ず登場する「ターニング・ポイント」がある。


時は、1998年。


わたくし、当時からちょっとクレージーで、アメリカの留学先から、日本の上智大学に、交換留学生としてやってきていた。いわゆる「逆輸入」。どうしても、日本での大学生活をしてみないと気がすまなかったので、北京大学への留学をドタキャンして、日本に一年限定で戻ってきた。


日本にいる間、色々なアルバイトをしたのだが、その中でも、長野オリンピックでの仕事は、スポーツ好きには堪らなかった。色んな方のサポートがあったおかげで、なんと日本の放送コンソーシアムの「外国人選手インタビューアー」もやった。


簡単にいうと、オリンピックの各スポーツで、外人がメダルを取ったりした時や、有名な外人選手がいて、テレビ用のインタビューが必要な時は、ボクが、マイクや録音機材をもってインタビューしにいくという仕事である。


ちなみに、他にも何人かそういうスタッフがいた関係で、それぞれに担当スポーツが振り分けられるのだが、ぶっちぎり最年少ということで、長野からバスで1時間掛かる「白馬」に約2週間単身派遣された。


ただラッキーなことに、白馬といえば、そう、あの感動の「原田雅彦&日の丸飛行隊」が見事金メダルを取り、原田選手が号泣した場所として、日本国民の脳裏に焼き付けられた場所である。





それにしても、極寒と吹雪の中、国民が自国の選手を応援する姿を見て、本当感動した。


北米のプロスポーツの試合観戦をした際には、スタジアムやアリーナのエネルギーが、電気のように自分の体を走り抜ける感触を覚えるのだが、オリンピックはやっぱり何かが違った。


白馬での仕事では、ジャンプ競技以外にも、複合(荻原ブラザーズ)やアルペンスキー、後半には長野に戻って女子フィギュア(高校生の荒川静香)や女子スピードスケート(岡崎朋美)の仕事もしたのだが、それまでの、カナダやアメリカでの生活を通じて見てきたプロのアスリートと比較して、背中に背負っている何かが、全く違うように感じた。


21歳の自分の人生経験地的では、その「何か」を具体的な言葉で表現する力はなかったので、白馬チームのアナウンスを担当していたNHKの名物アナ、Y氏に大会期間中、質問してみた。


そして、今でも覚えているが、素晴らしい答えが返ってきた。


「オリンピックは、まさにヒューマン・ドラマ。人間の人生そのものが、この短い期間に凝縮されているんだ。国のプレッシャーに押しつぶされるスター、調整に失敗した優勝候補、彗星のごとき現れるヒロイン、常勝チャンピオン。普通の人が生きているうちに出逢うだろう、一生分の人生の種類を、君は、この大会で見ることになる。皆、4年に1回の、この大会に「全て」を賭けている。選手の背中には、自分の人生だけじゃなく、コーチの、連盟の、家族の人生も背負っているし、さらに、国によっては、全国民の期待も背負っている。だから、君が普段見ている北米のプロアスリートと彼らでは違うように感じるんじゃないのかな」


その言葉のおかげで、その後の、自分の外人アスリートへのインタビュー内容が少し変わった気がする。


調子や抱負という単純情報を聞き出すだけではなく、彼らが長野にたどり着くまでのライフ・ストーリー、や、彼らが闘ってきた「心の闇」の部分を理解しようとした。


陽気に過去を話してくれる選手もいれば、悲しそうな顔をしてなかなか口を空けない選手も大勢いて、本当、貴重な人生経験をさせてもらった。


白馬の話に戻るが、原田さんが号泣する姿を目の前で見て、号泣する自分もいた。


大好きなプロチームが優勝した時には、一度も涙したことがなかった自分としては、かなり自分のリアクションにショックだったが、それは、きっと原田さんの涙に、色々なものを感じたからだと思う。





今晩、2016年オリンピックの日本国開催地候補地が「東京」に決まった。


ボクの周囲に、その誘致活動をサポートをした人間が大勢いたので、結果を聞いた時には、その喜びを少しでも誰かと共有したく、彼らに思わず連絡をしてしまった。


ただ、もっと大枠的に考えると、10年後、大勢の若者・子供達がオリンピックを生で見ることによって、ボクが当時の長野で目の当たりをして感じたことを体験できたら、本当素晴らしいことだと思う。


「東京」は、これから3年間、世界の他の候補都市と闘うことになるのだが、是非誘致活動を頑張ってもらい、子供や若者に、チャレンジする素晴らしさを味わえるチャンスを、日本にもたらしてもらいたいと思う。


スポーツは、ボクの人生をこれまで大きく変えてきたが、これからも、スポーツを通じて、人生に対する理解を深めていきたい。そして、いつかスポーツの歴史に何か貢献できるような活動をしてみたいと思う、今日この頃である。







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最終更新日  2006年09月01日 10時59分34秒
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