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今日は特になし。。もう4月ですか今学期で高校最後!!すばらしいものにしてみせる!!第五話 風の白虎と動き始めた闇「蜘蛛、龍の件はどうなっている?」「そ、それが居場所は特定したものの・・・他のグリマーの手に渡ってしまい・・・今チャンスを伺っているところでして・・・」「まったく、蜘蛛はダメだな。やっぱ俺が行った方がいいんじゃないか?」「うるさい。木は黙ってろ。」蜘蛛、この聖戦(ジハード)を成し遂げるにはより強い精霊が必要だ。そのためにも龍は手中におさめなくてはならない。」「わかっている。だからそろそろこいつを動かす。頼むぞ。三頭犬の連鎖・・・」「いてて。わかった。わかった。だから放せ。」早朝から龍峰家に龍太の声が響く。「じゃあ龍限さん、龍太借りていきますね。」舞火はそう言うと龍太の腕をつかんで学校まで向かった。「おお、気を付けてな。」龍限は笑顔で二人を見送った。「舞火、もう放せよ。痛いって。」龍太は舞火の手を振りほどこうとした。「そう言ってまた逃げる気でしょ?」舞火はさらに強く龍太の腕をつかんだ。舞火が龍峰家にやってきてから早一ヶ月が過ぎ、舞火は龍峰家にかなり馴染んでいた。舞火の案により、同じ屋根の下に暮らす者同士、お互いをフレンドリーに呼び捨てで呼び合うことになった。龍太にとってどうでもいいことだったが、舞火は小学四年生から中学二年生までをアメリカで過ごしてきたため、舞火はこれは自分の習慣上はずせないことだと言い張り、この案を龍峰家に定着させた。舞火はよく龍太を無理矢理学校へ連れて行くようになった。理由は自分が負けず嫌いなため、自分を負かせた龍太を放課後グリマーの修行に付き合わせるためだった。「よう、調子はどうだ?」学校へ着くとすぐさま大地は龍太のもとへやってきた。大地も龍太との戦い後、よく付き合うようになった。大地曰く、「俺達は晩飯を一緒に食べた仲だ。」とのこと。突如学年のムードメーカーを味方に付けた龍太は注目の的になり、そのせいか龍太に話しかける人が少しだけ現れるようになった。そんな龍太を廊下で見ていたD組の黒城暗はクスリと嬉しそうに笑った。しかし、その笑みは何故か不気味な感じがした。その不気味な笑みを鋭い目で逃さず見ていたのは風村風牙だった。風牙はしばらく暗を睨んでいた。「お前何者だ?」放課後、風牙は学校の屋上に暗を呼び出し、問いつめた。「何者ってどういうこと?」暗は笑顔で答えた。「お前は龍峰や俺と同じ感じがすると言うことだ。」風牙がそう言うと暗の顔から笑みが消えた。「ノーマークだったわ。まさかあなたもグリマーだったなんて。」暗の表情はいつもの明るい暗でなく今まで見せたことのない冷たい表情だった。風牙と暗の間の空気は重く張りつめている。その二人の間の空気を暗示するかのように空には黒雲が広がり、バケツをひっくり返したような激しい雨が降ってきた。「あなたを生かしておくわけにはいかないわね。」暗はそう言うと右手を前につきだした。「リッチ!暗黒の鎌(ダークネスデスサイズ)!」暗が叫ぶと暗の右手の前に灰色のボロボロの布をまとった人型の精霊が現れ、そしてその姿を暗の身の丈ほどある黒い巨大な鎌に変え暗の右手におさまった。「今さら命乞いをするわけにもいかねぇな。こっちも行くぞ。白虎!!風の爪(ウインドネイル)!!」風牙の精霊は白い毛並みが美しい白虎だった。白虎は一声上げると風牙の十本の指の先に白銀の爪に姿を変えて装着された。「俺の白虎は風を操る。このスピードについてこれるか?」風牙が地面をけると一瞬で暗との間合いを詰めた。そして左手の一振りで暗の肩に一筋の赤い線が出来た。「確かに速いわね。」暗は鎌を振り上げた。「でも動けなくしてしまえばどうってことないわ。」暗の鎌が黒いオーラをまとった。「暗黒殺人撃(ダークネスキリング)!!」暗がそうつぶやくと風牙は信じられないものを目にした。「こ、これは・・・」風牙は言葉を失った。その時、龍太、舞火、大地は急な雨のせいで学校にいた。三人はこのとき大きな霊力を感じた。「霊力!?」大地がつぶやくと三人は顔を見合わせ、霊力を感じた屋上へと向かった。
2007年03月31日
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この間はペンネームで成分を分析してしまいましたが、本当なら本名でやれって感じですよね。。ってことでやってみたのですがフルネームでやればいいのか名前だけでやればいいのか・・・こんな遊びで悩むのもおかしいのですけどね(笑と、こんな馬鹿なことで頭使うのもいやだったんで全てのパターンでやってみました。1.フルネーム****の成分解析結果 : ****の45%はハッタリで出来ています。****の41%は努力で出来ています。****の14%は電波で出来ています。2.名字と名前の間を空ける****の成分解析結果 : ****の94%は記憶で出来ています。****の6%は度胸で出来ています。3.名前だけ****の成分解析結果 : ****の87%は着色料で出来ています。****の6%はスライムで出来ています。****の4%は黒インクで出来ています。****の3%は夢で出来ています。4.結果わたしは約31%記憶 約29%着色料 約15%ハッタリ 約11%努力 約5%電波 約2%度胸 スライム 約1%黒インク 夢ってなかんじの人間でした。でもこれは若干あたっている気が・・・意外に見抜かれていますね皆さんも一度おためしあれ少しばかり本館の移転を考えています。このブログはそのまま更新しますので引き続きお楽しみくださいでは夜に小説を載っけるのでお楽しみに~(`・ω・´)ノシ
2007年03月31日
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俺ってなにって思ったことありませんかと言うことであるフリーソフトで調べてみました。紅蓮の成分解析結果 : 紅蓮の41%は運で出来ています。紅蓮の33%はやさしさで出来ています。紅蓮の14%は呪詛で出来ています。紅蓮の8%は記憶で出来ています。紅蓮の2%はカルシウムで出来ています。紅蓮の1%は電力で出来ています。紅蓮の1%は株で出来ています。ん~運はいいのかなぁ?でも、呪詛って・・・それに電力と株は意味がわからん。。第四話後半学校が終わると龍太は龍岳山の森の中に向かった。龍太が指定の場所に着くと舞火はすでに腰をかけてそこにいた。「来た来た。」舞火がそう言って立ち上がると朱雀も姿を現し舞火の後ろを飛び回った。「キャウ!」龍たちも出てきて龍太の周りを飛び回った。龍太の中が相当窮屈だったのか龍たちはのびのびと飛び回っていた。「そういうことだったのか。」不意な声に龍太と舞火はびっくりして辺りを見渡した。するときの上に大地の姿があった。「なるほど。お前たちには何かあると思って尾行させてもらったら面白い物が見れた。二人ともグリマーだったのか。」大地はそう言うときの上から飛び降り、龍太に迫った。龍太は決定的な場面を見られたショックで不安を隠せなかった。「何を隠そう俺もグリマーだ。おい、龍峰!俺と勝負しろ!」大地がそう言い放つと大地の後ろに黒い二足歩行の亀が現れた。あまりに予想外の出来事に龍太は言葉を出せなかった。「そっちから来ないならこっちから行くぞ!玄武、大地の連接鎚矛(アースフレイル)!!」大地の精霊は手足を甲羅の中に納めて甲羅から鋭い棘を出した。そこから鎖が伸びて先ほどの棘のついた甲羅を先端につけたフレイルへと姿を変えた。「ま、まて!俺はまだ勝負を受けると言ってないぞ。」戦闘モードに入った大地の耳には龍太の言葉は入らなかった。「大地の釘針(アーススパイク)!」大地が叫びながらフレイルで地面を叩くと龍太の足下から巨大な岩で出来た針がが突き出た。「うわっ!」龍太は反応が遅れてその衝撃で宙に投げ出された。「そら、もういっちょ!大地の釘針(アーススパイク)!」大地は龍太の落下位置を狙って針を出した。龍太はこれまで食らうわけにはいかないので応戦することを決めた。「氷龍、氷龍爪甲(ひょうりゅうそうこう)!氷壁!」龍太は氷の壁を自分と針の間に作り出した。しかし、大地が作り出した岩の針は龍太の氷の壁をいとも簡単に突き破った。「パワーなら誰にも負けねぇぞ。」大地は得意げに言った。「氷龍、戻れ。水龍、破水龍槍。(はすいりゅうそう)!」龍太は瞬時に龍を取り替え、槍を木の幹に突き刺し体を支えた。そのおかげで串刺しにならなくてすんだ。「お前、精霊を複数もってんだな。」大地は興味津々だった。「あの子(大地)も面白いけど、やっぱりあいつ(龍太)の方が面白いわね。ね、朱雀。」舞火は龍太と大地の戦いを朱雀とともに観戦している。「パワーが違いすぎてまともに戦えねぇ。」龍太は大地の攻撃を避けるしかできない状況になっている。すると、茶色で他の龍たちより体と角が大きく、翼が小さい龍が龍太の耳元で静かに鳴いた。「それしかないみたいだな。よし、いくぞ。岩龍(がんりゅう)壊岩龍槌「(かいがんりゅうつち)!」岩龍は黒光りする茶色のハンマーに姿を変えた。柄には「岩」とかかれた紅玉がついている。「お、まだ精霊がいるのか。でも俺のパワーにかなうかな?貫け!大地の釘針(アーススパイク)!」」大地は龍太のやや前方から針を龍太に向けて出した。「この龍はな・・・・。」龍太はそう言うと槌を振り上げた。「ものすごく重いが破壊力は抜群なんだぜ。」龍太は槌で大地の針を叩き壊した。「ま、まじかよ。」大地は呆然と立ちつくした。そして、「俺にこれ以上の技はない。俺の負けだ。」と呟き、精霊の武器化を解除した。龍太も武器化を解いた。「何でまた急に俺に勝負を挑んだんだ?」龍太は尋ねた。「あ、私も知りたい。」舞火も近くに寄ってきた。「そ、それは・・・」大地は黙ってしまった。しばらくして、「それは炎道さんとした親しげなお前が・・・・う・・・うらやましかったからだ・・・。」大地は赤面しながら答えた。「プッ!」舞火がふいた。「なんだ、そんなことか。別に親しげなんじゃなくて、単に知っている人があいつしかいなかったからつい多く話しただけ。」舞火は大笑いしている。「そんなことかよ。」龍太は半分怒りがこみ上げてきた。「わ、笑うなよ。」大地は茹蛸のようになっている。「大地君って面白いね。」舞火はまだ笑っている。「龍峰、色々と悪かった。」大地は龍太に頭を下げた。「別にもういいよ。」龍太は赤面しながら言った。暗い龍岳山の森の中に笑い声が響いた。「なんでお前がここにいるんだよ。」と龍太の声が家の中に響く「まぁ、きにすんなって。おじいさん、この飯とってもうまいっす。夕飯ご馳走してもらってありがとうございます。」の大地の声。「大地君よく食べるねぇ。」と舞火と龍限の笑い声。龍峰家がこんな賑やかなのは何カ月ぶりだろうか。半年前の事件以来こんなに賑やかな食卓はなかった。そして、そこには龍太が半年ぶりに笑顔を見せていた。
2007年03月29日
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あ~がんばらないと意外に楽しみにしている人がたくさんいるなんて・・・更新が遅いと思ったらコメントを書きこんでください。そしたら8割の確率で更新します。ってこんなこと言ってもわからないですが・・・ホント無責任ですいません第四話 大地の玄武 前半午前十時、今日龍太の姿は家にはなかった。今日は水曜日、週三日は学校へ行くという龍限との約束のため毎週水曜日は龍太の学校へ行く日となった。理由は週の中で一番授業が短い日が水曜日だからだった。「キュウ~。」龍が鳴いた。だが姿はない。「お前らを外に出すと霊力が漏れるから出ちゃダメだぞ。」龍太は言った。グリマーの能力の中にはある範囲内の他人の霊力を探ることが出来る能力がある。霊力は個人個人特有の波動を持っている。つまり、霊力を感じ取ることによってその霊力が誰のものかが分かってしまうのだ。常人も微量の霊力を放出しているが、グリマーが精霊を実体化させたり能力を使ってしまうと常人の何十倍もの霊力が放出されてしまう。つまり、他のグリマーに自分の存在を知らせてしまうようなものなのだ。なので、龍たちは龍太の中で外出禁止令をくらってしまったのだ。「こら、そこっ!授業を聞いているのか。」二時間目の授業は数学、教師はクラスの担任、鞘坂 心助(さやさか しんすけ)の声が響いた。剣道部の顧問でもあるので迫力がある。「すいません。聞いてませんでした。」龍太は正直に答えた。「この黒板の問題を解け!」心助は黒板を指しながら言った。問題は三角形の相似の証明問題だ。龍太は前に出るとすらすらと問題を解いた。「・・・よし、正解だ。」心助の言葉を聞いて龍太は席に戻った。周りはまたコソコソ話を始めた。龍太が嫌がられる理由のもう一つがこれだ。龍太は学校をサボるが勉強はちゃんとしている。よって頭は学年で良い方である。運動神経も悪くない。そして容姿は身長百七十三センチ、髪は黒髪で長くもなくまた短くもない。くせにより自然といい具合に立つ。顔は良い方だ。いわゆる天然美形。まさに「出る杭は打たれる」と言うやつだ。「学校に来ないくせに・・・」「ちっ、いいきになりやがって・・・。」などの言葉が龍太の耳に入った。二時間目の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。静かだった教室に活気が戻った。龍太は周りを見渡した。教室のドアの前で本を片手に友達と話をしているのは風村 風牙(かぜむら ふうが)医者の息子で長い髪を後ろで縛っていてクールなやつだ。龍太の二つ前の席で机の上に座り、グループの輪の中心にいるのは、三剣 斬(みつるぎ ざん)剣道部の主将で優しく学年の中で男子にも女子にも好かれる人気者。その他によくこのクラスにやってくる黒髪でショートヘアーが特徴のD組の黒城 暗(こくじょう あん)の姿が廊下に見える。龍太はため息をついた。龍太はこの授業と授業の間の十分間の休み時間が何よりも長く感じ、そして嫌いな時間だった。周りは友達との楽しい時間を過ごしている中、自分だけは一人孤独な時間を過ごしている。そう思うと悲しさがこみ上げてくる。昔は自分にも友達と呼べるものがいて、楽しい時間を過ごしていた。そう昔は・・・「おい、隣のクラスに転校してきた奴、メチャクチャかわいい奴だったぞ。」とこのクラスの男子の一人が騒ぎながら教室に入ってきた。「マジで?」「見に行こうぜ。」「今、廊下にいたぞ。」とクラスは転校生の話一色に染まった。龍太は気にしなかった。龍太はボーっと空を見上げた。すると突然龍太は蹴りを食らった。「せっかくかわいい転校生が来たのになんのアプローチもなし?」そこにはこの学校の制服を着た舞火がいた。舞火は長い赤い髪を後ろで縛りポニーテールにしている。その姿に女子の制服のセーラー服が妙に似合う。「お、お前何でここにいるんだよ。」龍太は驚きながら尋ねた。「お前じゃなくて舞火でしょ。私、今日からここに通うんだよ。それにしてもあなた学ラン似合わないわね。」舞火は笑いながら答えた。この学校の男子の制服は学ランだ。「そんなのどうでもいいだろ。」龍太は不機嫌にそう答えた。周りは唖然としている。注目の転校生がよりにもよって学年ののけ者の龍太と対等に会話している。周りには理解しがたい現状だ。「龍峰っ!」後ろのドアから勢いよく入ってきたのは隣のクラスの茶髪でツンツン頭がトレードマーク、この学年のムードメーカの地島 大地(ちしま だいち)だ。「このやろ~!いつのまに炎道さんと親しくなっているんだ!ずるいぞ!」大地は龍太に詰め寄った。「なにをわけわからないことを言っているんだ?こいつとは昨日会ったことがあるだけだ。親しくしているつもりはない。」龍太は後退りしながら答えた。「くそ~!うらやましすぎる。」大地はそう叫ぶと泣きながら教室を出ていった。「なんだったんだ?」龍太と舞火は口を揃えてつぶやいた。クラス内も嵐が去ったかのように静まりかえっていた。「そうそう、あなた今日放課後私につき合ってくれない?あなたなかなか強かったし。」舞火は小声で龍太に言った。「付き合うってグリマーの修行か?」龍太は尋ねた。「そう。昨日の場所でね。じゃ、よろしく。」舞火はそう言うと自分の教室に戻っていった。 続く・・・
2007年03月27日
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最近疲れが溜まってます・・・ん~8割方ゲームのやりすぎだと思います。それで更新も止まり気味やる気を起こして明日はやります!!(たぶん)
2007年03月25日
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本当は昨日更新しようと思ったのですがバルカンというなの悪魔に精神をやられたのでできませんでした2日に一回は小説を更新します。第三話後半「行くよ、朱雀。不死鳥の弓(フェニックス アーチェリー)!!」鳥は弓へと姿を変え、女はその弓を手にした。その弓は鳥の翼をかたどっていた。「ちょ、ちょっと待・・・」龍太は反論しようとしたが、女は右手から炎の矢を作りだし、弓をかまえた。「猛火の矢(ブレイズ アロー)!」女は矢を放った。龍太はとっさに避けたが、龍太の頬には赤い線が一筋できた。「うわっ、こいつマジでやりやがった!」龍太はあわてて木の陰に隠れた。龍太が一息つく暇もなく次の矢が足を狙って飛んできた。龍太はギリギリ跳んでかわすことが出来た。だが、空中の龍太を狙ってもう一本矢が飛んできた。その矢は龍太の左足をかすめた。「いってーな。いきなりなんなんだ?あの女は。」龍太はグチをもらした。女の姿は見えない。どうやら女は遠距離タイプの攻撃を得意とするようだった。矢は炎でできているが森の木が燃えないように火力は抑えてあるようだが威力までは抑えていないようだ。「何とか相手との距離を詰めたいがどうすれば・・・。」相手の命中精度は悪いものではなかった。ゆえに龍太はうかつには動けなかった。そんなとき、白い(よく見ると薄い水色をしている)龍と青い龍が姿を現し龍太に何かを伝えた。「なるほど。これならいけるぞ。」龍太はニヤリと笑った。次の矢が飛んでくるときが勝負だ。矢は龍太の足を狙って正面から跳んできた。龍太はまた跳んでその矢をかわした。そしてさっきと同じようにもう一本の矢が龍太を狙って飛んできた。「氷龍!!」静かな森の中に龍太の声が響いた。炎龍と姿は似ているが頭の二本の角が短い白い龍が手甲となり龍太の左腕に装着された。「氷龍爪甲(ひょうりゅうそうこう)!!氷壁(ひょうへき)!」龍太が叫ぶと手の甲についている「氷」と書かれた紅玉が光り出し、氷の壁を作り、炎の矢を防いだ。「う、うそ!!さっきと精霊が違う?」女はあわてて身を隠そうとした。だが龍太は矢の飛んできた方向に走りだし、その目には女の姿をとらえていた。龍太は氷龍の武器化をとくと他の龍に比べて首が長く体が細長い尻尾の先が広くなっている青い龍が現れた。「水龍!!破水龍槍(はすいりゅうそう)!」青い龍は長さが龍太の身長ほどある長槍に姿を変えた。刃の付け根には「水」とかかれた紅玉が光っている。そしてその青く長い槍の刃先は次の矢をかまえようとしている女の喉をとらえた。女は「ま、負けたわ。」というと精霊の武器化を解いた。「言っておくけど、俺は何か悪さしようとしていたんじゃなくて、グリマーとなってまだ日が浅いから修行をしようとしていただけだ。」そう言うと龍太も武器化を解いた。女は唖然としている。二人の間に沈黙が続いた。そして突然女は笑い出した。「何だ。初めからそう言ってくれれば良かったのに。」女はまだ笑っている。女は笑いながら腕時計を見て「あ、もうこんな時間だ。ホントにごめんね。私の早とちりで。私この後用事あるからまたね。」女はそう言うとどこかへ行ってしまった。「迷惑な奴だ。」龍太はつぶやいた。龍太はその後も修行を続け、午後八時に帰宅した。龍太が帰宅すると龍限が居間から顔を出し「龍太ちょうどいいところに戻ってきた。お客さんが来たから挨拶しなさい。」と言って顔を引っ込めた。龍太は靴を脱ぐと居間に向かった。「こいつがさっき話したわしの孫の龍太じゃ。」龍限はお客さんに龍太を紹介した。龍太は頭を下げながら居間に入った。「私しばらくここに下宿することになった炎道舞火(えんどうまいか)です。よろしくね。」龍太はお客の声を聞いて顔を上げた。「あ~!お前はさっきの早とちり女!!」そのお客はさっきの女だった。舞火もびっくりしている。「なんじゃ?知り合いか?」龍限は龍太に尋ねた。龍太も舞火も苦笑いをしているだけだった。龍限は首をかしげるばかりだった。こうして龍太の家に新たな住人が増えたのであった。
2007年03月21日
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最近全然更新してないです・・・小説を楽しみにしている方もいると思うのでそろそろ出していきたいと思います。もうすでに四話までの打ち込みは終わっているので随時出していきます。でも気分屋でサボリ屋なのでいつになるか分かりませんが楽しみにしていてクダサイ
2007年03月18日
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メッチャ久しぶりの更新ですゲームにはまってさ~大変更新そっちのけでやってましたゲームの方もそろそろ更新しようかなと考えています。第3話前半 朱雀の矢五月の半ば、緑の戻ってきた龍岳山の登山道から外れた森の中に龍太の姿があった。しかし、龍太はある太い木の幹に垂直に立っているというとても奇妙な体勢をしていた。これもグリマーとしての能力の一つで、足に集めた霊力を木が持つ霊力に同調させることによりその場に足を固定するのである。逆に霊力を反発させればその反動を利用して常人では考えられない跳躍力を得ることも出来る。「も、もう限界だ・・・。」龍太は力尽きて頭から地面に落ちた。「いってー!」龍太は頭を抱えてのたうち回った。「キュー。」五体の龍が龍太の近くに心配そうに寄ってきた。「大丈夫だよ。それにしてもいてーな。さて、そろそろ昼飯にするか。」龍太は家に向かって歩き始めた。五体の龍は龍太の後ろについて飛んでいる。平日といえどもここは町のシンボルの龍岳山である。当然登山客の姿をちらほら見かける。龍太がこんな奇妙な生物を五体もつれているところを見られたら大変である。しかし、その心配はない。龍太はグリマーとしての能力を手に入れてから半月、霊力のコントロールの他にも精霊の実体化も覚えた。精霊を実体化させることで精霊が者にふれたり常人の目に見えるようにすることが出来る。しかし、精霊が常人の目では見ることが出来なくなる方法もある。それは半実体化である。完全に実体化させていないので常人の目では見ることが出来ない。霊力を集めた目、つまりグリマーの目でないと見ることが出来ない。もちろん半実体化の時にはグリマーでないと精霊にふれることは出来ない。今龍太の目には精霊は見えているが常人の目には精霊は見えていないのである。このように精霊を操るには全て言霊が必要であることも龍太は覚えた。今では龍太はこれらのことを覚え、五体の龍と打ち解けていた。龍太が家に帰ると龍限忙しく動いていた。「じいちゃん、どうしたんだ?」龍太は尋ねた。「こんな忙しいときにお前はどこへ行っておったんじゃ。今日の夕方ここに長期滞在の客が来るからそのために部屋を空けて居るんじゃよ。お前も手伝わんか。」龍限ははたきを持って荷物の埃をはたきながら答えた。「修行しろって言ったり手伝えって言ったり・・・。まったくどっちだよ。」龍太は簡単な昼食をすませると龍限の手伝いを始めた。どうやら客に貸す部屋は二階に上がったところの正面の部屋のようだ。龍太の部屋の隣である。龍太が手伝うと作業はすぐに終わった。おもしろ半分に龍たちも手伝ってくれたおかげだった。午後四時、龍太はまた修行のため森の中に入っていった。森は夕日で赤く染まっていた。「炎龍!!封炎龍神剣(ふうえんりゅうじんけん)!!」龍太は炎龍を武器化させた。どうやら今度は精霊の武器化の修行をしようとしているようだ。すると不意に声が聞こえた。「こんなところでなにしているの?」龍太はぞっとして後ろを振り返った。木の陰から女が現れた。年は龍太と同じくらい。身長は龍太より低いが百六十センチと言ったところか。女にしては大きい。それに腰まである長く赤い髪、足が長くルックス抜群の女だった。「それ精霊だよね?見たところ火を操る能力ね。ってことはあなたグリマーでしょ?」女は龍太に尋ねた。女の言葉に龍太は動揺して言葉が出なかった。「こんな森の中で火を使おうなんてどういうつもり?しかもあなたグリマーのようだし。これはお仕置きだね。ね、朱雀。」女がそう言うと女の肩に長く美しい尾羽を持った赤い鳥が現れた。続く・・・
2007年03月10日
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え~テストも終わり、やっと勉強から開放されたという感じです。これからテスト休みなのでできるだけ更新していこうと思います。ですが、MH2ndのせいで更新できないかも・・・とりあえずがんばってみますでは(´・ω・`)ノシ
2007年03月05日
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