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本ブログから離れて6年半以上、ずいぶんと縁遠くなってしまったが、本日より再開しようと思う。
昨日、母の一周忌を無事終えることができた。
雲一つない青空、秋の日差しは眩しく暖かで、穏やかな天気だった。
夜には442年ぶりという天体ショー(皆既月食、天王星食)も重なり、記憶に残る1日となった。
母が突然目の前からいなくなった日から1年、悲しみと後悔の念は幾度も呼び起こされる。
しかし一方で記憶や思い出が風化していく怖れは日に日に強まる思いがする。日々の忙しさ、記憶の衰え、さらには母が殆ど夢にも出てこなくなった。
寂しそうな母を夢に見てもっと接してあげないといけないと思ったり、夢の中で母の死に接して現実でなくて良かったと安堵したりもした。
ところがここ半年、夢の中で母に会ったのは2、3回だろうか。
うち1回は指に無数の針を刺していて、とても痛いはずなのにその感覚を失っている夢だった。コロナ禍で会うことも出来なかった日々、一人で進行する癌の痛み、日に日に酷くなる褥瘡(じょくそう:床ずれ)に耐えていた母、それが思い起こされ、かわいそうで辛かった。
もう1回は一緒に生活している楽しい夢だったはずだが、忘れてしまった。
また昨夜は、夢の中に子供のころ過ごした家の景色が広がっていたのだが、そこで母に会うことはなかった。大切な母の想い出が失われていくような、そんな怖れをあらためて感じさせられた。
日々の想いを綴り、また大切な母の記憶を風化させないようにここに書き留めていこうと思う。