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2018年10月26日

虚領頂勁（Xū lǐng dǐng jìnきょりょうちょうけい）

という言葉はもう何度も聞いたと思います。
それでも、太極拳の套路の動きの中では忘れがちかもしれません。
「次の動きは何だっけ」を卒業したら意識したいことです。

無駄な力を入れずに頭をまっすぐにしたいので、頭の頂上から紐で引き上げられるような意識をします。

あごも前に出ないで少しだけ引く感じです。
後頭部が後ろに張る感じともいえます。
紐で上に引き上げられるといっても頭の一点を意識するわけではないです。
トイレのつまりを直す「スッポン」が頭についていてそのスッポンで頭部全体が引っ張られる感じ、と聞いたときには笑いましたが、いい例えです

しかし、上への意識だけでは不足です。
首から上が上に引っ張られているのなら、体から下は首につる下がって落ちているわけです。
まるで体は、お寺の鐘や吊り下げる鳥かごのようです（上部の上に止まっているところが頭）。

虚領頂勁だけを要求していると考えられる健康法もあります。
太極拳のときだけでなく日常でも頂勁を自然に意識できるととてもよいですが、すぐに忘れるので、太極拳をやる価値がありそうです。

虚領頂勁のイメージについて、いろいろ書きましたが、しっくり来る説明がありますか。
虚領頂勁を身につけるためのイメージです。
上の意識で、虚領頂勁が完成とはまだいえません。