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2020年07月28日

最初の野馬分鬃から2回目の野馬分鬃に移る途中で収脚（ショウジャオ）すると、抱掌（パオジャン＝ボールを抱えた形）ができます。
ここは通過点（結節点）なので、表演や競技や音楽に乗ってやるときには寄せた足を着かず、すぐに上歩（シャンブー）することが多いです。
見栄えや音楽合わせのためです。

しかし、日常練習では、当分の間、収脚したときには一度足先裏を着く（丁歩する）方が「体の中のつながり」理解のためには効果的です。
当分の間というのは、丁歩しないでも同じ感覚が出てくるまでという意味ですが、丁歩せずに上歩することが目的ではありませんから、ずっと丁歩を作ってから上歩で問題ありません。

手型も注意してください。

抱掌の下の腕の脇が窮屈になってつぶれてしまうことが多いです。
上の手は、つぶれより肘・肩が上がってしまっていることが多いです。

また、中身のある心地よい太極拳を目指すときには慌ててはいけません。

収脚して正しい抱掌・丁歩ができてから、足裏から沸き上がってくるものを感じるつもりで次の上歩動作に移ります。
気持ちが内にこもっているわけでも散漫でもなく、外見的には伸びやかで弾力があるように見えます。

さらに、体の中をつなげるために、心の力み（相手を倒そう・上手く見せよう・こうしようああしよう）なども捨てていくことが必要なんだろうと思います。
これはなかなか手強いですが、流れるようにきれいに見せたい表演をやるとき（←やらなくてもいいですが）とは、当然気持ちの切り替えが必要です。