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北山鹿苑寺の舎利殿などと言うと、野暮ったくなるのでしょうか。訪れた時は天候も時刻もバッチリで、西日を浴びた金閣が鏡湖池に映えていました。風があると水面が波打って、なかなかうまく映らないそうです。ということで、上の画像を上下逆にしていました。この日私たちを案内してくれたジャンボタクシーの運転手さんは、4日連続で金閣寺を訪れているとのことでしたが、こんな時は滅多にないそうで、自分用に写真を撮っていたほどです。ところでこの日は春節休みの前日とあって、中華系の人たちで溢れかえっていました。順路に従って流れて行く中、金閣の後は足を止める人はほとんどいません。それでも”So Cool"と言って、方丈の前で足を止めてくれたのは、アメリカ合衆国からのお客さん達です。方丈ジャンボタクシーの運転手さんによると、方丈の松は一本の木でできているそうです。どっちがお客さんかわからなくなって来たのですが、運転手さんの説明に聞き入ってしまい、アメリカ合衆国からのお客さん達に説明するのを忘れてしまっていました。旧西園寺邸のあったところそう言えば、金閣は一休さんの「将軍様」が住んでいたところでした。日本の歴史上、初の征夷大将軍となった人は4名坂上田村麻呂、源頼朝、足利尊氏、徳川家康。うち3名が軍事政権である「幕府」を開設しており、朝廷のある京都に幕府を開いたのは足利尊氏だけだったということは、特筆すべきかも知れません。巌下水足利義満が手洗いに使ったそうです。竜門滝落差は2メートルあまりですが、鯉が竜に変わる「登竜門」に因んでいます。「日本でも竜と鯉は因縁が深く、野球でもナゴヤドラゴンズとヒロシマカープがあって、こちらは仲が悪い」などと、そんな話をしていたように思います。夕佳亭江戸時代の建物で、「夕日に映える金閣が殊に佳い」ことからこの名前が付いています。ユネスコ世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」
2017/01/27
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京都滞在2日目は、「ティー・パーティー」すなわちお茶会の後、レンタルショップで全員着物に着替えて出かけることにしました。聞けば前日に清水寺を訪れた時、着物を着て歩いている人たちが気になっていたそうです。アメリカ合衆国からのお客さん達もそうですが、私も着物は初めてです。着物を選ぶ時に歌舞伎役者をイメージしたのですが、いざ着てみると、「落語家みたい」と言われる始末でした。それにしてもテキサスのおじさんやおばさん達の着物姿は迫力があって、みんなで四条通りを歩いていると、かなり目立っていました。四条通から花見小路を歩きつつ、目指す先は東山通りと四条の交わる祇園交差点、八坂神社です。京都赴任時代、枝垂桜を見に円山公園へは行ったことがあるのですが、八坂神社を訪れた記憶がなく、もしかしたら初の八坂神社かも知れません。八坂神社では皆で手水で清めた後、拝殿へとやってきました。「アフター シェイキング ザ リングス、ツー ボウズ、ツー クラップス…」などと、下手な説明でしたが、興味を持ってマネしてくれていました。非常に好奇心旺盛な人たちだったので、案内している方も甲斐がありました。つらい思い出ばかりの京都でしたが、ようやくそのわだかまりも解けたような気がします。
2017/01/26
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アメリカ合衆国からお客さん達が来ることになり、京都を案内することとなりました。京都までの道中、日本が誇る東海道新幹線の車窓からは、三島付近で富士山が見えたかと思うと、関ケ原付近では一面の雪景色だったりして、なかなか興味深かったようです。(何よりもあの速度にびっくりしていました)実は銀行員時代の初任地が京都で、当時はつらい思い出が多かったこともあり、以来京都を訪れたことはありませんでした。本当に久しぶりの京都で泊まる場所は、麩屋町三条の「炭屋旅館」です。「テラ・ゴコ・フヤ・トミ・ヤナギ・サカイ…、アネ・サン・ロッカク・タコ・ニシキ…」と、久々ながらも通りの名前は憶えていました。(京都で仕事をするには、通りの名前を知らないと話になりません)旅館に着くと、早速京都を散策することにしました。錦小路の市場を東へと歩いた後は木屋町通りを上がり、川端三条からはタクシーに乗って、まずは清水寺に向かいました。春節とあって、中国語ばかりが聞こえてきます。京都赴任時代は東山七条に住んでいたこともあり、清水寺のある東山五条はおなじみの場所だったのですが、清水寺そのものを訪れたのは1回だけだったと思います。それでも毎日のように眺めていた東山の景色には、何となくノスタルジーを感じます。随求堂いちいち英語で説明するのは大変なので、英語で書かれた説明文を渡すと、「胎内めぐり」には興味津々でした。拝観料が必要だと説明すると、「他の人と同じように、すでに払った」とのことです。実は払ったというのはお賽銭で、"That was for Buddha, this is for the temple"などと、訳のわからない事態になりました。ところで「借景」については、どのように説明すればよかったのでしょうか。借景を上手く説明できたら、マクドナルド他の看板の色が違うのも説明できたと思います。初来日の人から日本を見ると、意外なところに興味が向いていたりして、なかなか刺激的な旅行となりました。ユネスコ世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」
2017/01/25
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