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2004年06月29日
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で、ようやく今更ながらのイラク人質事件について、です。

私は、ある「左派」の討論サイトに久しぶりに議論をしに行きました。
最初に書いた主張を要約すると以下の通りです。

自己責任論が言われているが、自己責任論に組みしない。
何故なら「自己責任論」というからには、その前に「自己決定権」があるはずである。
「無限責任」を考えると「自己決定権」は認められず、それ故に「自己責任論」もない。
「自己責任論」を認めれば、逆に、責任さえ取りさえすれば、何をやっても自由、
ということになりかねない。(無限責任は、本来は責任を取れないものです)
しかし、人質家族の行動は醜悪であり、叩かれるべきである。

かかる行動を見逃せば、かの行動が許容されていることになり、
日本という「世間」を守りたい人間が、人質家族を叩くのは、「世間」を守る戦いである。
人質3名やその家族及び支援者に対する、世間の「ちょっと違う」という嗅覚の鋭さによる、
社会的に健全な異質排除装置の働きとみています。

以上のように、明白に
・自己責任論には反対
・被害者及び被害者叩きには賛成
という、極めてわかりやすい主張をしました。

にもかかわらず、摩訶不思議な現象が起きたのです。
「右派」からは、被害者家族の主張が如何に不当であるかを訴えられ、
「左派」からは、自己責任論を問うのはオカシイと訴えられました。

「私は自己責任論は否定していますよ」と説明してもなお、理解が得られないのです。
最後には、紛らわしいことを書くなと注意を受けました。ワケワカラン。

彼らの頭の中は二分法なんですね。
1. 自己責任論否定=被害者家族擁護
2. 被害者家族批判=自己責任論肯定


その結果、どういう現象が生まれているか?

普段は自己決定権を否定している「右派」が、自己責任論=自己決定権を肯定し、
普段は国家の枠組みを否定している「左派」が、個人ではなく国家が後始末すべし、
という、普段の主張との逆転が起こっている。
まぁ、この「右派」と「左派」の二分法も大まかなのですが、
少なくとも、この枠組みから外れて議論している人間は、ほとんど見ませんでした。
(自己責任論を認めながら、無限責任を分けて考える作業をしている大学院生はいましたが)

まぁ、イラク人質事件に関しては、
「自己責任論」を述べている人間は、裏に意図がない限り、莫迦だと言えるでしょう。
しかし、莫迦は仕方がないんですよ。
信じられないのは、事実を捏造する人達です。
「自己責任論は、メディアや政府がミスリードして沸きあがった」
大嘘です。
事件直後からありました。
浅田彰も、こんな明白なデマを書くようになってしまいましたか。感慨深かったです。





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最終更新日  2004年07月05日 18時30分13秒
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