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2010年09月11日
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カテゴリ: 本の紹介

地頭力を鍛える

第2章 「フェルミ推定」とは何か
第3章 フェルミ推定でどうやって地頭力を鍛えるか
第4章 フェルミ推定をビジネスにどう応用するか
第5章 「結論から考える」仮説思考力
第6章 「全体から考える」フレームワーク思考力
第7章 「単純に考える」抽象化思考力
第8章 地頭力のベース
第9章 さらに地頭力を鍛えるために

目からうろこが落ちる本だ。
思考力、問題解決、ロジカルシンキングに関心がある人にぜひお薦めしたい。
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本書では基本的な「考える力」のベースとなる知的能力を「地頭力」と定義している。
地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える三つの思考力である。この三つの思考力は訓練によって鍛えることができるものであり、地頭力を鍛えるための強力なツールとなるのが「フェルミ推定」である。

「フェルミ推定」とは例えば、「日本全国に電柱は何本あるか」といった把握することが難しい数量を何らかの推定ロジックによって短時間で概数を求める方法である。ノーベル物理学者エンリコ・フェルミが学生にこういった課題を与えていたらしい。こういった問題はコンサルティング会社や外資系企業の面接試験で出てくるらしい。

電柱の例題では、例えば日本の国土の総面積38万km^2と仮定し、それを市街地と郊外に分けて考え、市街地の割合を0.2、郊外の割合を0.8、1km^2当たりの電柱の本数を市街地では400本、郊外では25本と仮定して約3000万本と算出する。あるいは、日本全国の世帯数を考え、世帯数あたりの電柱の本数を割り当てて算出する。結果の正確さは二の次で、とにかく仮説を立ててロジックを組んで、概数を短時間で算出することが重要だ。

個人的に思ったのは、考えている数量、ここでは電柱の本数が、他の何の数量と関係しているかを仮定するのが重要だということだった。ここでは、日本全国の面積と関係していると仮定して単位面積当たりの本数を仮定したり、日本全国の世帯数と関係していると仮定し、1世帯あたりの本数を仮定する。

電柱の数という目的に対し、関連している情報は何かを考え、仮説を立てる。これが「結論から」考えるということだ。結論から考えられる仮説を立てることなく、やみくもに情報収集してもその多くは無駄になってしまう。

「全体から」考えるフレームワーク思考力では、絶対座標系で考えることの大切さが書かれている。とかく人は個人的な経験に縛られがちで、それぞれの局所座標系でしかものごとが考えられない。その道の達人は、その道での絶対座標を持っている。だから、上手な人の上手さ加減がわかる。シロートには上手な人の上手さ加減は決してわからない。

「単純に」考えるとは抽象化して考えることである。抽象化とは個別の物事を束ねて上の段階の概念に行くことを言う。例えば、トヨタ、日産、ホンダといった個別のワードを自動車メーカーという上の概念に上げることが抽象化だ。トヨタの問題、日産の問題、ホンダの問題、それぞれ個別に問題に対し、もし問題の本質が自動車メーカー共通の問題であれば、自動車メーカーの問題として考えることにより、トヨタ、日産、ホンダの問題すべてに対応できる解決策を考えられる。

おわりにに書いてあることで、「地頭力」とはつきつめると「離れて考えること」というのがなるほど、と思った。「部分」から「全体」に離れるのがフレームワーク思考力、「具体」から「抽象」に離れるのが抽象化思考力といった具合である。






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最終更新日  2010年09月20日 21時33分21秒
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