PR
フリーページ
カレンダー
じゃっかすさんキーワードサーチ
雨の降る日曜は幸福について考えよう 著者:橘玲 価格:1,680円(税込、送料込) 楽天ブックスで詳細を見る
1 幸福の法則(人生設計/生命保険/年金 ほか)
FAQ よくある質問とその回答(橘さん、あなたは誰ですか?人生を金勘定で語るだけでいいの?/どうすれば経済的に成功できますか? ほか)
2 正しさの問題(年金制度を廃止しよう/国家に国民を保護する義務はない/貧しい者がより貧しい者を搾取する生活保護 ほか)
1年半前にも読んだけれど、もう1回読みたくなって読んでみた。
一番最初の"運転免許状のポスター"という章に、著者の20代の状況が書かれている。
プライバシーを大切にする著者の作品の中で、おそらく唯一、若かりしときのことを知ることができる作品だ。
著者は大学を卒業してすぐ、友人と小さな会社を始め、ゼロ歳児の子どもを抱えていた。
その会社は出版社や広告代理店の下請け仕事をしていて、破綻寸前だった。
家に帰れるのは1ヶ月に1日か2日で、それ以外は仕事場に泊まり込みだった。
ボーナスなどあろうはずもなく、週7日、1日20時間働いて、年収は120万円に過ぎなかった。
当時、著者は24歳で、特に身の不遇に打ちひしがれていたわけではないが、この経験が著者のその後の人生になにがしかの影響を残した。
-----
著者の他の作品でも一貫して主張されているのは、「人生の8割は経済的、社会的、生物学的な土台によって決定されている。この中の、経済的側面については、経済についての基礎的な知識と経済合理的に行動する技術があれば自分と家族のささやかな幸せを手にすることができる。人生の幸福には道徳、美徳などもあるだろうが、そこについては触れない」というものだ。人生の土台の中の経済的な側面について真剣に考えること。会社や国に経済的な側面を頼らずに生きていけることを経済的独立という。経済的な基盤があってはじめて、個人としていかに生きるかを考えることができる。いかに生きるか、どのように生きるべきか、といった人生の道徳的な側面は個人個人が考えることで、誰かに言われて決めることではない。
-----
著者は年金、医療、教育など、国の福祉に対し、痛烈な批判をするリバタリアンの立場をとる。
ヨーロッパ諸国のような高福祉の国民は、自分たちの既得権を守るために、厳しい移民規制をする。
移民が入ってくれば、企業は安い労働力を得られるため、その国の労働者たちは職を追われることになる。
また、税金も移民に対する支出が出てくる。
著者によれば貧困を解決する選択肢は2つ。
1)世界中の社会的弱者に平等に生活保護を支給すること。ただし、天文学的な予算が必要。
2)誰もが国境を越えてより労働条件のいい職場で働く自由を認めること。こちらは予算の必要なし。
移民を規制する福祉国家は正義にかなっているのか。
↓著者の結論
福祉国家とは差別国家の別名である。私たちは、福祉のない豊かな社会を目指すべきだ。
サトシ・ナカモトはだれだ? 世界を変え… 2025年10月26日
日本人拉致 2025年08月13日
最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5… 2025年07月12日