くぴんのブログ

くぴんのブログ

PR

プロフィール

くぴん74

くぴん74

カレンダー

カテゴリ

お気に入りブログ

2021~24PF概況413位… New! みきまるファンドさん

dow 38868.04 +69.05… New! どらりん0206さん

楽天ラッキーくじ更… じゃっかすさん

千秋楽だ!! Maryu21さん

話題の中華トランシ… jashiさん

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023年08月06日
XML
カテゴリ: 本の紹介
第1章 異国
第2章 平和化のプロセス
第3章 文明化のプロセス
第4章 人道主義革命
第5章 長い平和
第6章 新しい平和

本書を読むきっかけ
ぼくは(ぼくだけではないと思うが)、臆病なくせに怖いものみたさがあり、ヘヴィーメタルを聴いたり、戦争や暴力ものの本、まんが、映画などにひきよせられてしまう。人間の業、闇が理解し難く、理不尽であるがゆえに関心を惹きつけられてしまう。その怖いものみたさで、この分厚い本も読んでみたくなった。

↓ぼくにとってのポイント
暴力の推移→本書のメッセージ
人間のあらゆる暴力(戦争、拷問、ジェノサイド、テロ、、、)は減少してきており、今日、人類史上、最も平和な時代かもしれない。今後、戦争などの大惨事の可能性は天文学的確率でありえないわけではない(戦争の頻度はべき分布にしたがう)が、それほど起こりそうではない(執筆時点は2011年)。

本書はデータに基づいて、類人猿から現在まで、おそらく200万年くらいの古今東西の暴力と、その暴力の減少を引き起こした外生的要因(科学技術、人口動態、統治メカニズムなど)を見つけ、考察している。

著者が暴力を研究する理由
人間の本性を研究する者とって、暴力は当然の関心事だから。

ホッブズのリヴァイアサン
3つの主な争いの原因→競争、不信、誇り
誇りを重んじる時代背景では些細なことで戦争や決闘になり、人が死んだ。

暴力を伴う人間活動
人身御供、魔女狩り、異端審問、奴隷性、専制政治、戦争、ジェノサイド、テロなど

暴力が減少した理由
民主主義、反映、まっとうな政府、平和維持活動、開放的な経済、反人道的イデオロギー(ヒトラー、スターリン、毛沢東、ポルポトなど)の衰退
文明化のプロセスによって、ささいなことで決闘したり争ったりするのが滑稽になり、宗教的な価値観から世俗的な価値観に移るとともに、人々の間に共感が生まれ、暴力が減った。また、商業が発達するとともに、ほかの人を殺して奪うよりも、ほかの人に生きてもらって取引したほうが利益が大きいことも暴力の減少につながった。

上巻だけで652ページあり、読むのに4週間近くかかったが、読んだかいがあった。過去において、ぼくが知らなかった戦争や行われていた非人道的行為の数々と、それが、時代とともにどのように減っていったかについて学ぶことができた。多くの人が本書を読むことにより、暴力を減少させるためには何が有効かを知れば、よりよい未来につながると思う。下巻も読もうっと。

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 戦うサラリーマンへ
にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年08月06日 17時43分36秒
コメント(0) | コメントを書く
[本の紹介] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: