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2024年02月23日
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カテゴリ: 本の紹介
はじめにーーSDGsは「大衆のアヘン」である!
第1章:気候変動と帝国的生活様式
第2章:気候ケインズ主義の限界
第3章:資本主義システムでの脱成長を撃つ
第4章:「人新世」のマルクス
第5章:加速主義という現実逃避
第6章:欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
第7章:脱成長コミュニズムが世界を救う
第8章 気候正義という「梃子」


1. 本書を読む前
ネットで本書の存在は知っていたが、最初はあまり興味がなかった。成長なくして分配なし、と思っていた。TVなどで著者を見て、読んでみようと思った。

2. 本書から学んだこと
・帝国的生活様式→グローバルサウスからの資源やエネルギーの収奪に基づいた先進国のライフスタイル
・汚れ仕事や環境破壊をグローバルサウスに押し付けて不可視化、外部化し、先進国の住民からは見えないようになっている
・「安価な労働力」、「安価な自然」という外部がなくなりつつある→資本主義の行き詰まり
・電気自動車の本当のコスト→リチウム電池のためにリチウムが必要→アンデス山脈沿いのチリのアタカマ塩原から地下水とともに汲み上げる→エビの減少、フラミンゴの減少、住民の使える地下水の減少、コバルトも必要→アフリカのコンゴ共和国での劣悪な労働条件と環境破壊の犠牲によって供給される
・地球環境の破壊は無限の経済成長を追い求める資本主義システムによって引き起こされている
・資本主義を止めなければ、人類の歴史が終わる
・脱成長資本主義は存在し得ない
・コモンズ→水、空気、自然、公園など、本来、価格がない人々の共有財産。資本主義はコモンズを囲い込み、人工的に希少な状態を作って資本家を肥えさせ、第多数の人々を貧しくする。
・マルクス思想の変遷→進歩史観、生産力至上主義、ヨーロッパ中心主義からエコロジー研究、複線史観へ、非ヨーロッパ地域ではコミュニティの持続のための知恵がたくさんあり、そこから学ぶ姿勢が大切
・脱経済成長コミュニティの柱→使用価値経済への転換、労働時間短縮、画一的な分業の廃止、生産過程の民主化、エッセンシャルワークの重視


3. 感想
テクノロジーで環境破壊と気候変動の課題を解決しながら経済成長する、ということはできそうにないことがわかったが、おわりに、のように、大枠で賛同しても途方に暮れてしまう。
プライベートジェットやヨット、スポーツカーを乗り回す富裕層が行動を変えてCO2排出量を減らすことが最優先だと思う。
人間の欲望に際限がなく、また、もっと良くなりたい、という向上心も人間のサガのため、脱成長というのは人間には不可能に思える。本気で月や火星への移住を目指さなくてはならないとも思う。

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最終更新日  2024年02月23日 12時16分25秒
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