☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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December 23, 2008
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「それも考えるが、客単価を下げても客数が増えねば、まかた(もうけ)になんねとこで。まんつ、工藤物産のを使って安くケータリングとか、考えてみるべ。この不況、小さな商売は知恵で乗り切るしかね!」
 シェフは言って、厨房へ小走りに戻っていった。
「どの業種も大変ですね。うちもこれからしばらく、絵は売れないでしょう」
 隆一は言った。
「だが、いまのうちにアーティストを開拓しておくことは無駄にならないだろう。葛西さんのこと、よろしく頼む」
 工藤が言った。
「え、その話をなぜ?」
「なに、昔から君のところの社長は、葛西さんの版画を欲しがっていたのだ。だから、石岡画廊のスタッフが弘前に来ているというだけで、ピンときたよ」

「なに、フランス画廊は何も言えないはずだ」
「えっ?」
「詳しいことは、あとで社長から聞いたらいい」
「はぁ…」
 隆一は、返事しながら貴腐ワインを飲んだ。
 これは病みつきになる味なのだった。
「清晴兄ちゃ、新しい会社を作るなら、私の家を売ってください。高校の近くに、教員用の住宅があるのです」
 工藤は言った。
「そうか、いまは銀行も渋いからねぇ。いざとなったら、あてにさせてもらうよ。しかし教員用の住宅は、小さくないか?」
「平屋の一戸建てですが、郊外なので部屋数は多いんです。菊さんと暮らすにはじゅうぶんですよ。私としては、学校の近くにいる方がなにかと安心なんです。なんなら、レジェンドも手放したってかまわない。必要なら学校の車を借ります。そうだ、佐々木君の弟さんは、いい中古車のディーラーを何人か知っているから、中古車を探してもらってもいい」
「清人にここまで心配させることになるなんてねぇ」


<つづく>

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『Kazeのミステリ通信』

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 朝刊を見たら、大雪のニュースで紙面が埋まっていました~
 電車が止まったり、雪かきでけが人が出たりと大変だったようです。
 私も雪かき途中で何回も転びそうになりました
 さらに、その雪が凍り付いては昼に溶け、今日は滑りまくりです
 つららも大量にできていて、家の軒下を歩くのが怖かったです
 もう、ヘルメットが欲しい(笑

 今日は、これから年末の買い出しです。
 大晦日近くにも家族で買い出しに行くんですが、必要なのを少しずつ買い集めておかないと、忘れてしまうものもあります。
 先に、年越しそばを買っておく予定です。
 これをいつも忘れかけるんです(^^;;;
 あと、少し時間があったら、100円ショップをゆっくりと見たいです。

 写真は、100円ショップで見つけた水彩クレヨンです。

100yen6.jpg

 クレヨンなのに水に溶け、こんな感じになります。

100yen7.jpg

 文房具も進化しているんですね~


幸福の結晶を集めて・・・北国の雪かきジュエリーチャーム(シルバー×クリア)
雪かきがチャームにびっくり





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Last updated  December 23, 2008 04:21:57 PM


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