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長かったお盆休みも、そろそろ終わろうとしています。
お盆中、ずっと台風が来ていて大変でしたよね。
こちらの方は、今回は熱帯低気圧になってから来たのですが、かなりの強風に煽られてキュウリやトマトの茎が折れたりしていたので夕方せっせと結び直したり、切ったりしていました。
そして台風一過の暑さがひどく・・・
この間夏バテになり、回復したかと思ったらこの蒸し暑さに襲われ、とどめの一撃を頂いてしまったような感じです(-。-;
来週ちょっとは涼しくなるみたいですが、今年も残暑は長そうですね。
☆★
昔々、この辺は冷夏がデフォルトで、私が扁桃腺の手術をした小一の夏休みも冷夏でした。
入院した市民病院は、移転する前は冷房がなかったので、夏はあまり手術をしたがりませんでしたが、扁桃腺の症状があまりにひどく欠席日数がかさんでいたので夏休みの手術と決まりました。
かれこれ42年前の話になるので、この頃は扁桃腺が腫れても手術しない人も増えていて、手術しない方向に向かっている時代でもあり・・・
私の場合は、父親が扁桃腺から腎不全になっていたので、その体質を受け継いでいるかもということもあり、耳鼻咽喉科の先生に母が相談して市民病院を紹介してもらったのでした。
ただ、みんなが手術しない方向に向かっている時代となるとけっこう色々なことを言われたみたいです。
元気なのに手術するのが可哀想とか、結局親が看病が大変なのでラクしたいのだろうとか、そもそも体調管理が出来ていない、などの『ご意見』が母に向けられたようでした。
カラダにはっきり症状が見えないものってそういうもんです。
現代でも、人の心ってあまり変わっていないので、扁桃腺の手術が遅れる人も出るのでしょう・・・
私だって夏休みに入院するのは最悪の気分でしたが、入院した小児病棟には重い病気の子がたくさんいました。
色々なものを見てしまい、もう文句は言えない、と子供心に思いました。
中でも、片足がなく松葉杖をついて歩いていたお兄ちゃんのことは忘れられません。
4年生くらいのお兄ちゃんでしたが、足の腫瘍(骨肉腫)で片足を失っていました。
だけど、一緒に入院していた子たちがヒマを持て余して遊ぶ中で、松葉杖を駆使して誰よりも早く走り、絶対に追いつけませんでした。
優しくてハンサムで、きっと運動も得意だったと思います。みんなそのお兄ちゃんを大好きでした。
ただ、お兄ちゃんの病室にある千羽鶴は膨れ上がるくらいの量になっていて・・・
長い入院生活だということはわかりました。
そして女の子にモテることも・・・
昔、入院してる子への千羽鶴は女子に折らせたので。
子供だったので、『悪いところを切ったんだから、きっと治る』と思いましたが、同時に
千羽鶴と手紙と寄せ書きの山が心にのしかかり、あまりいい予感がしないのを一所懸命打ち消していました。
その後、私は手術をして自分のことで精一杯になったので、他の子と遊ぶことはできなくなり、そして退院となり・・・
新学期になってから、検査に行った時はすでにお兄ちゃんはいませんでした。
あんなにあった千羽鶴も何もかもすっかり片付いてしまっていました。
その時は退院したと思いましたが、後から母が『あの子は亡くなった』と教えてくれました。
私はしばらく信じられなかったけど、2、3年経ってやっと、あのお兄ちゃんはもうこの世にいないという事を受け入れたと思います。
人生どうしようもないこともあるのだと・・・
その事がずっと胸に引っかかり、私は何か辛い事があっても自殺だけはできないです。
生きたくても生きられなかった子が、小児病棟には他にもいました。
私が自殺をしてはいけないと思うのは、こういう経験があったのが大きいです。
☆☆
暑いけど、だいぶ日が短くなってきました。
暑さ寒さも彼岸まで・・・
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