エンジョイ！！ 66歳もつれづれに！　きのむくままに！

　　　tankuroです、こんにちは。


　　　披露宴の一場面を再現してみました。
　　　お気楽にお退いてくださいね。

◆◆　「これよりご夫婦になられての初めての共同作業、
　ケーキ入刀を行います。カメラのご用意のよろしい方は
　お近くまでお越しください」

　森田くんとベテラン介添さんとがメインの高砂で屈んで
　そのコールを待っていました。
　森田くんは声をかけます。
　「ご新郎ご新婦、ご起立ください」
　新郎新婦は立ち上がります。
　前回から引き続き少しヤンチャそうな若い二人です。 ◆◆　

◆◆　 「正面をお向きになったままお待ちください」
　新婦の身支度を整えるのに少し時間がかかります。
　新婦がドレスの前をつまみ、ブーケを持ちました。
　介添がうなづきます。
　用意が出来たようです。
　新郎に言います。
　「ケーキまで移動します。足元に気をつけてご新婦の
　手を取って移動してください」
　１段 20cm 高くなっています。 ◆◆　

◆◆　 ウェディングケーキはトップまで２ m50cm あります。
　シュガークラフトが白いスカートをまとった 120cm の
　丸いテーブルの上に鎮座しています。
　上に向かって徐々に小さくなった３段重ねの装飾です。
　トップには腕を組んだタキシードの新郎とウエディング
　ドレスの新婦の人形が、新婦の両親卓の方を向いて
　起立しています。
　カット口には幅 10cm の生クリームが幾重にも重なって、
　今か今かとナイフの侵入を待っています。 ◆◆　

◆◆　 新郎新婦がケーキに到着しました。
　森田くんはカットナイフを取り、白いナフキンを三角に
　折りそれに被しました。
　それを差し出します。
　介添さんは新婦からブーケを受け取ります。
　森田くんは新郎に言います。
　「両手でしかり握ってください」
　新婦に向かって
　「左で握って、右手は上に添えてください」
　なかなか素直じゃんと心の声、、、。 ◆◆　

◆◆　 「では、行きますよ」
　森田くんは司会者に目配せします。
　「ケーキ入刀です！盛大な拍手をお願いします！」
　森田くんは被せていた白いナフキンを外しながらナイフの
　刃先を少し生ケーキに押し込み、ナフキンを高々と振り
　上げました。
　それを合図に二人がナイフを下まで進めていきます。
　同時にシャンパンが華やかに音を立てます。 ◆◆　

◆◆　カット口の 下にナイフが到着しました。
　本体の大きなケーキをさけその左側を手差します
　「あちらのカメラから先にご覧ください。笑って、、、」
　うん？あららミニスカートだと森田くんの心の声。
　新婦の友人が後ろの人に気を遣って夢中でシャターを
　切っています。
　ミニスカートのまましゃがんで、、、。 ◆◆　

◆◆　 「さあ、そろそろ反対側もお願いします」
　フラッシュが二人を襲います。
　眩しいなぁ。
　森田くんは少し離れて間を取ります。
　一人二人その場を離て行きます。
　森田くんは司会者に再び目配せします。
　「もう一度盛大な拍手をお願いします」
　二人はその場でお辞儀をゆっくりとします。
　森田くんは二人が頭を上げるのを見届け、カットナイフを
　受け取ります。
　そして、二人を高砂に誘導します。 ◆◆　

◆◆　 新郎が先行です。
　森田くんが先頭になって誘導します。
　介添さんが新婦にブーケを渡しながら歩きやすいように
　ドレスの前を摘ませます。
　登壇します。
　新郎が先に自席に到着します。
　「正面を向いて待っててください」
　後ろを通って新婦も到着します。
　「皆様にご一礼です」
　新郎新婦がゆっくり頭を垂れます。
　森田くんは１、２、３と数えます。
　よし。
　「直ってください」「ご着席ください」
　森田くんはそのまましゃがんで待機します。
　続いて乾杯の為に起立するからです。 ◆◆　

◆◆　 てな、具合です。いかがでした？
　臨場感がありました？
　なかった？まぁ、いいです、、、。 ◆◆　

◆◆　 生ケーキの時には、定番になりつつある「ファースト
　バイト」がありますね。
　お皿に予め用意していたケーキを二人それぞれに
　食べさせてあげるって儀式ですよね。
　新郎から「俺はお前を一生食わせて行くぜ！」
　新婦からは「いつも美味しいものを食わせるぜ！」
　ってやつです。
　お決まりの手元がずれてケーキがベッタリ口の周りに　
　つくのは、場内の笑いを誘います。
　決して新婦に的は外さないでくださいね。
　お化粧が台無しになりますから。
　まぁ、それも面白いかぁ。 ◆◆　

　「ありがとうございました」
　森田くんにはクライマックスにも登場してもらう予定です
　いつになるかなぁ、、、。