いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

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2006年11月04日
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カテゴリ: 味のある ナイフ

佐々木弘司 海援< 鍛造・漆刃 >大 ナイフ


ナイフメーカー。ヒズアイデンティテイー アー ジャパニーズソー 
アンドゥ ・・ えーと・・・」(笑)
と当方のつたない英語で解説中に、
隣の英語の出来る人が『パシ!!、違うだろう!!』と、
その後正確に解説をしていた。
だいぶ前のナイフショーの出来事だった。

佐々木弘司氏のナイフの出品作は、特に外人の方には眼を引くようだ。
そしてその丁寧なつくりと、温かみのあるナイフはランドールナイフに共通する
『使ってみたい、人間味のあるナイフ』と見えるようだ。

佐々木弘司氏は、海外で通用する数少ない日本のカスタムナイフメーカー。 
D2ヘアライン仕上げ両刃(佐々木式 7対3 片刃)が特徴。 

ナイフマガジン2006年10月号に佐々木弘司氏の特集があった。
今回敬意を評して、氏の代表作の一つをお見せしたい。

ナイフマガジンを読むと、まだまだお元気のようだ。
長い間、海外航路の船に乗られていた。
そのせいか日本人離れした視野の広い感性の持ち主。

船での仕事(機関長)時代には、いろいろな技術が必要で、
エンジンの整備から始まり、壊れた物を再生する高等技術まで持つ。
その時から高度な物作りの発想と、正確な技術が開花していた様子。
鋼の焼入れなどは、仕事上あたり前にこなしていた。

部下の指導も、仕事の内容がきつい時ほど
氏の素晴らしい笑顔で、部下の士気を挙げた。
その多くの経験・優しさがナイフに現れていると感じる。



このナイフの名前は、海援(かいえん)。
同シリーズの中で、切れ味を追求した珍しい「D2の鍛造鋼」です。
鍛造でできる 槌目部分を磨き、黒皮となる部分を漆で
何度も塗り固めたもの。
写真でのブレードの黒茶部分が漆塗りとなっています。
また使用に際して、漆が剥がれない構造になっています。

籐巻き/漆塗りのハンドルもさすがで、
日本的なムードが強く感じられる。
・定評のあるヘアーライン(ブレードの加工方法)
・鎬(しのぎ:ブレードの刃の削りだしの元部分)が非常に際立った
 フラットグラインドのフォルム
・佐々木式片刃(切れ味の追求からでた,両刃と片刃のよい特徴を併せ持つ。)
・すばらしい皮と縫製のシース。等が特徴です。
・ 籐巻、漆をかけた豪華なハンドル。(和漆を何層にも塗ってあります) 
 佐々木氏の籐の巻きつけは、隙間のない貼り付けで有名です。



全長305mmブレード180mm(大型)   
ブレード鋼材 D2(炭素鋼)鍛造 
ヒルト ブラス(真鍮)
シース 上質の牛皮製

ここまでくると、実用品レベルではなく見て楽しめるナイフと思います。
いいナイフは、所有していて時間がたっても『飽きない』『荘厳』『楽しめる』
ことがあります。
このナイフは、やはり一生物と言われるのにふさわしい愛蔵品。






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Last updated  2006年11月04日 11時50分49秒
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