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呼吸法と口腔内管理
鼻呼吸への矯正方法
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今まで、鼻呼吸の利点、口腔内管理の重要性について話してきました。
新型コロナウイルス感染症は、上気道感染が主体のようです。
鼻呼吸により予防効果があるかもしれません。
鼻呼吸への矯正法としては、いくつか方法はありそうです。
1.おしゃぶり
2.ガムをかむ
3.口閉じテープを口唇に貼る
4.食事の際は、口を閉じ、1口
30
回程、両側で噛んで食べる
5.『鼻孔拡大装置』を鼻にはめる
6.睡眠時に、口マスクをする
7.意識的に鼻呼吸にする
8.市販の『鼻呼吸改善グッズ』を利用する
9.『あいうべ体操』
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1.おしゃぶり
おしゃぶりをくわえて、日常生活を送る赤ちゃんでなくても、おしゃぶりは効果的です。
少し抵抗はあるでしょうが、幼児から大人まで、家の中ではおしゃぶりを口にするという一見冗談のような方法も非常に効果的です(笑)。
赤ちゃん用であれば、長くおしゃぶりを使うのがいいでしょう。
2.ガムをかむ
噛んでいる間は、鼻呼吸になります。砂糖を使わないキシリトールガムがいいですね。
砂糖が入っていると糖分の取りすぎ、虫歯の原因になります。
サッカー日本代表の長友選手ご存知ですか?ワールドカップで大活躍、海外でも活躍中です。
そんな長友選手、試合中にガムをよく噛んでいます。
"
ガム噛みながら試合なんて無礼だ
"
なんて思われるかもしれません。
サッカーは、グラウンドを走り回る、激しく酸素を必要とするスポーツです。
口の中にガムを入れていると、単純に呼吸がしにくいのではないかと思いませんか。
スポーツ選手がガムをかむのは、集中力を高めていいパフォーマンスをするのに有用という考えがあります。
Uromaster
はこの考え以外に次のような有用性があるのではないかと思います。
ガムをかむと、口呼吸をせずに鼻呼吸に自然になります。長時間の激しいサッカーでは、酸素をうまく取り入れて、急激に消費します。
長い距離走ることで知られている長友選手は、ガムをかむことの重要性を、意識的かどうかは別として知っているのではないでしょうか。
鼻呼吸 により、温められ、加湿された空気を肺に十分取り入れることは、長時間の激しいスポーツでは、重要なことなのかもしれません。
3.口閉じテープを口に貼り、そのまま、日常生活をする
口閉じテープを貼るのは、なんとなく不安で抵抗があります。
くしゃみができるだろうか、咳やあくびは?
たしかに、鼻呼吸に導きやすいと思います。
4.食事の際は口を閉じ、1口 30 回程両側で噛んで食べる
今の大人は
5
回から
10
回程度しか噛まず、しかも片側で口唇を開いたまま食事をする人もいるので、子供もそれに習います。食事の作法を復活させましょう。
5.鼻孔拡大装置・ 鼻腔拡張グッズ を鼻にはめる
さまざまなグッズがあるようです。
興味のある方は、ネットで検索してみてください。
ブリーズライト、 TO-PLAN トプラン 鼻スッキリ O2 アップ、 鼻腔拡張 ハナケア等々。
6.睡眠時に口マスクをする
鼻の部分は外に出して、口の部分だけにマスクをします。
鼻呼吸
がしやすいように、鼻の部分はマスクから出しておきます。
口マスクにより、大きく口を開けることはしにくい状態になります。
睡眠中無意識に、口が開いてもマスクが口腔内の乾燥を最小限に防ぎます。
特殊なマスクもあるようです。
7.意識的に鼻呼吸にする
水泳等の顔が水に濡れるスポーツや過激なスポーツの後は、ぜいぜいと 口呼吸
になっています。
意識的に鼻呼吸にしましょう。
冬季は、乾燥して冷たい空気が直接のど(扁桃腺や咽頭)にあたり、風邪やインフルエンザ(新型コロナウイルス感染症も?)の感染の原因になります。
8.
市販の鼻呼吸改善グッズを利用する
さまざまな鼻呼吸グッズがあるようです。
興味のある方は、ネットで検索してみてください。
『イムニタスマスク、口開け防止マスク、鼻呼吸 トレーニング 専用マスク、鼻呼吸を促す口閉じテープ、鼻呼吸を促す口閉じ器具 ブレストレーナー、
Noise STOP
(ノイズストップ)、ナイトサポーター
スヤスヤ、マウスストラップ (いびき防止グッズ)等々』
調べてみるとたくさんありますね。
いびき防止を目的としたものも多いです。
9.
『あいうべ体操』
みらいクリニックの今井一彰院長が開発した口の体操が、「あいうべ体操」です。
『口を閉じて鼻で呼吸するためには、口の周りの筋肉と舌を突き出す筋肉を鍛える必要があります。
あいうべ体操のうち、「あいう」は口の周りの筋肉の、「べ」は舌を出す筋肉のトレーニングです。
まず、口を楕円形にして、のどの奥が見えるまで大きく開き、「あ~」といいます。
つぎに、前歯をむき出しにして、首の筋が浮き出るくらい口をグッと横に開いて、「い~」といいます。
「う」は口を閉じる筋肉の体操で、唇を尖らせて前に突き出して、「う~」といいます。
最後の「べ」では、舌の付け根が引っ張られるくらい、思い切り舌を前に突き出して、「べ~」といいましょう。
「あいうべ」の
4
つの動作を
1
セットとして、
1
日
30
セットを目安に体操します。
1
セットは、おおむね
5
秒間くらいかけて行います。
慣れるまでは、
30
セットを
2
~
3
回に分けて行ってもかまいません。
もっと回数を増やしたいときには、
1
回
30
セットを朝晩や朝昼晩に行うとよいでしょう。』
参考にしてください。
グッズと違ってお金がかかりません。試す価値があります。
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鼻呼吸は、健康維持に重要です。
↑ を参考にしてください。
次回は、私 Uromaster が実践している方法を紹介しましょう。
絶対にお勧めです!
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